
前節の神戸戦に退席処分を受けたオリヴェイラ監督が不在の中、2位の清水と首位攻防戦を戦った鹿島だったが、不運もあり2失点を喫し、1-2の敗戦に終わった。これで清水に首位の座を明け渡し、暫定2位でリーグ前半戦を戦い終えた。

序盤、オリヴェイラ監督不在でも今後のために絶対に負けたくない鹿島は積極的に仕掛ける。前節、2ゴール1アシストと大活躍を見せた野沢が高い技術で攻撃にアクセントをつけ、先制点を狙う。

しかし、15分辺りからホームの清水に徐々に押され始める。ここまで合計で22ゴールというヨンセン、岡崎、藤本から成る強力3トップに中盤の小野、兵働らが絡む攻撃はまさに脅威。しかし守護神曽ヶ端が今日も一対一に抜群の強さを見せ、序盤は何とか無失点で凌いだ。

鹿島にアクシデントが訪れたのは、31分。過去3シーズン、リーグで戦った清水戦5試合(※2008年のアウェイゲームは欠場)で4ゴールと抜群の決定力を誇る"古巣キラー"のマルキーニョスが足を痛め、結膜炎から前節復帰したばかりの興梠との交代を余儀なくされる。そしてその4分後、相手FKで岩政が犯してしまった痛恨のハンドでPKを献上。37分、これを藤本に決められ、先制点を許してしまった。

結局、前半はこのPKからの失点だけにとどめたものの、同点にすることができず、45分を戦い終えた。

後半に入り、鹿島は徐々にペースを取り戻す。そして57分、新井場の左足クロスに反応した興梠が相手選手のマークの裏をかき、フリーとなって豪快なヘディング弾を清水ゴールに叩き込んだ。

この同点ゴールにより、試合は大きく動いた。Jリーグの中でもトップレベルのプレーヤーを擁する両チームは意地とプライドを賭けて激しくボールを奪い合う。特に中盤での激しい攻防が目立ち、一進一退の攻防が続く。

勢いに乗り逆転するかと思われた鹿島だが、75分、伊野波のクリアが枝村に当たるという不運な形でこの日2失点目を喫してしまう。枝村はその2分前に小野と代わりピッチへ立ったばかりだったので、鹿島にとっては本当にアンラッキーな失点となってしまった。


その後、本山、佐々木を投入し同点に追いつこうと必死に戦った鹿島だったが、結局清水に逃げ切られ、1-2と悔しい敗戦に終わった。これで前半戦を折り返し、首位の座を再び清水に奪われた鹿島。非常に残念な結果と言わざるを得ないが、終了間際の致命的なピンチを最終ラインと曽ヶ端が体を張って守りきるなど、最後まで諦めない気持ちは強く感じられた。残り17試合、その強い気持ちを忘れずに戦うことこそがリーグ4連覇への鍵と言えるだろう。



・こぼれ球を拾えるように、もう少しコンパクトにラインを引こう
・さあ、集中して戦おう
・くさびのボールのタイミングをサポート。
・あと45分、自分たちのサッカーをし続けること。
・必ずもう1点取れ! みんなで戦おう!
相手は攻撃的なチームだし、自分達の入り方としては悪くなかったと思う。グラウンドがスリッピーでてこずってしまい、パスミスが多くなってしまった。真ん中からの攻撃が多かったので自分が入ってからはサイドにボールを散らすことを意識していた。
【大迫 勇也】
慎三さんとのコンビネーションは問題なかったと思うが、自分自身の動きがよくなかったと思う。ゴールを決めたかった。
【新井場 徹】
相手は勢いを持って試合に入ってきたけれども、あれだけ飛ばせば90分持たないのは分かっていたし後半はウチのペースで試合をすることが出来たのでいい時間帯にもう1点取りたかった。負けてしまったが、何も出来なかったわけではないし悲観的に考える必要はまったくないと思う。
【興梠 慎三】
久々に長い時間出場したので疲れました。リーグ戦はまだ先が長いのでしっかりとコンディションを上げていかないといけない。まだ半分終わっただけなので、後半戦にしっかりと巻き返していきたい。
【岩政 大樹】
前半は相手がかなり飛ばしてきたし、相手にある程度チャンスを作られてしまうことは分かっていた。前半をゼロで抑えれば後半にチャンスが来ると思っていたので、あそこで自分がPKを取られていなければ、前半の戦い方はあれでよかったと思う。故意ではないが、PKを取られてしまったことは事実なので責任を感じます。