アカデミーレポート
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025 ファイナル
2025.12.26(金)
12月21日(日)に埼玉スタジアム2002で高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025 ファイナルが行われ、鹿島アントラーズユースがヴィッセル神戸U-18と対戦。1-1で延長戦を終えても決着つかず、迎えたPK戦を3-2で制して10年ぶり2回目の優勝を果たし、「第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」「2025Jユースカップ 第31回Jリーグユース選手権大会」とあわせて、史上初の三冠を達成しました。
雨が降ったり止んだりの不安定な天候となった日曜日でしたが、埼玉スタジアム2002には多くのアントラーズサポーターの皆さんが駆け付けてくださいました。ゴール裏からの声援、メインスタンドからの手拍子と、アントラーズレッドのサポートが選手たちを包む中、13時30分に前半キックオフ。タイトルマッチらしい緊張感に覆われたピッチで、試合は立ち上がりから拮抗した展開で推移しました。
アントラーズユースは序盤からペースを掴みます。ボランチの大貫選手を中心に、出足の速いプレスでセカンドボールを回収し、神戸U-18陣内でのプレータイムを増やしていきました。
そして37分、待望の先制点が生まれます。敵陣右サイドでボールを持った吉田選手からの狙いすましたスルーパスを受けた平島選手が、ペナルティーエリア内での鋭い切り返しから右足を一閃。コントロールショットがゴールネットを揺らし、アントラーズレッドの歓喜が爆発しました。
リードを得たアントラーズユースは主導権を握り、さらに攻勢をかけていきます。右サイドハーフの中川選手が鋭い突破でペナルティーエリアへ進出してチャンスを演出するなど、果敢に追加点を狙っていきました。神戸U-18にカウンターを仕掛けられても、元砂晏翔仁ウデンバ選手が力強い守備で攻撃の芽を摘み、安定感をもたらします。前半はこのまま1-0で終了。神戸U-18に1本のシュートも許さない、盤石の戦いぶりでした。
1点リードで迎えた後半は、反撃を期す神戸U-18に押し込まれる場面が増えていきます。アントラーズユースはしっかりと集中力を保って応戦していましたが、57分に相手のFKからヘディングシュートを決められ、スコアは1-1。セットプレーから同点に追い付かれてしまいました。
同点となり、アントラーズユースは守勢に回る場面も増えましたが、受け身にならずに虎視眈々とゴールを狙います。中野監督が「押し込まれる時間も長くなったが、耐えながらカウンターや点を取りに行くことに集中できた」と振り返った通り、終盤は再び盛り返して決定機を何度も作り出しました。それでも2点目を奪うことはできず、前後半90分を終えて1-1、決着は延長戦へ持ち越されました。
10分ハーフの延長戦、アントラーズユースは立ち上がりから主導権を握ります。後半途中からピッチに立った長選手、土井選手の両サイドハーフが力強い突破でチャンスを演出。勝ち越しゴールを目指しましたが、2点目は生まれず、PK戦へ突入することとなりました。
PK戦はアントラーズユースが先攻で、4人目を終えて2人ずつが成功し、2-2で5人目へ。アントラーズユースの福岡選手がしっかりと決めると、神戸U-18の5人目が失敗し、3-2でついに決着。駆け引きと読みで神戸U-18選手の失敗を3本誘発したGK大下選手のもとに、歓喜の輪ができました。
今大会の優勝で、「第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」「2025Jユースカップ 第31回Jリーグユース選手権大会」とあわせて、史上初の三冠達成となりました。
たくさんのご声援、ありがとうございました!
■監督・ファイナルのメンバー入り選手のコメント
【中野 洋司監督】
非常に力のある神戸U-18が相手ということで、しっかりとした守備からゲームに入りました。前半は狙い通りになりましたが、後半は押し込まれる時間も長くなりました。失点してしまったものの、耐えながらカウンターや点を取りに行くことに集中してできて、粘り強く戦った結果が、勝利につながったのではと思います。
(三冠を)特別に意識したわけではなく、目の前の1試合1試合を戦ってきました。Jユースカップの後は選手も少し意識したところがあったと思いますが、日々の積み重ねが選手にとっていい結果につながりました。
(表彰式での選手たちを見て)「良かったな、こいつらすごいな」と純粋に思いました。
【GK 21 大下 幸誠】
和倉ユースの時に神戸と対戦していて、その時はPK戦で負けてしまったので、今日は全部止めて勝つぐらいの気持ちでやっていました。来年はプレミアリーグにも全部自分が出て、もう一回優勝して、またファイナルの舞台で無失点でチームを勝たせることを目標にしてやっていきたいなと思っています。成長して、もっと上の舞台でできるようになっていきたいと思います。
【DF 2 朝比奈 叶和】
3年間、辛いこともあったので、素直に嬉しいです。自分は昨年の保土ヶ谷(横浜FCユース戦)でミスをして、優勝できなかったのが本当に悔しくて、この1年はチームが優勝できるように自分がもっと成長していかないといけないなと思って日頃から取り組んできました。プロを目指して大学でもっと成長して、鹿島に帰ってきたいと思います。
【DF 3 元砂 晏翔仁ウデンバ】
試合を通して、チャンスはアントラーズの方があったと思います。ただ、決め切ることができなくて、難しい試合になってしまいました。PK戦では自分が外してしまいましたが、みんなが「下向くな」と声をかけてくれました。勝てたので嬉しいし、安心したという気持ちが強いです。自分が出場して優勝できて、本当にこのチームでやってきて良かったと思うし、昨年では考えられない1年になりました。
【DF 4 大川 佑梧】
三冠というまだ誰も成し遂げたことがないことを達成できて、すごく嬉しい思いです。1年を通して、自分たちが一番練習してきたという自信がありました。それを結果として出せたと思います。今年のチームの強みは、オンとオフの切り替えです。普段はふざけてばかりだけど、サッカーに対しては真面目で、しっかりやるべきことをやってきた成果が出たかなと思います。アントラーズは優勝しなければいけないクラブなので、今日はそれを達成することができてすごく嬉しいです。
【MF 6 大貫 琉偉】
率直な気持ちとしては、三冠が懸かった試合で、こうやってたくさんの人が応援に来てくれて、優勝で終わることができたのはすごく嬉しく思います。昨日は「楽しみ」という思いが強かったんですけど、今日ピッチに立ってから笛が鳴るまではちょっと緊張しました。それでもファーストプレーで結構いいプレーができて、守備のところで奪うことができたので、そこからは「やってやる」っていう気持ちがどんどん出てきました。こういう舞台でサッカーができることに対して、感謝の気持ちが強くあります。
【MF 10 平島 大悟】
三冠を獲りたかったので、本当に嬉しいです。今日、得点を決めることができたのは、日頃、練習が終わった後に岡本コーチにずっと自主練に付き合ってもらっていたからこそです。練習した形がそのままゴールになったのが本当に嬉しいです。今年のチームは、サボる選手も、心が折れる選手もいません。決勝でも変わらず、みんなが粘り強く走って戦うところを表現できたと思います。今後はユースの活動だけではなく、トップにも参加していきたいです。自分の目標は、トップでタイトルを獲ることなので、そこに向かっていきたいです。
【MF 14 中川 天蒼】
自分のプレー面では、欲を言えば得点やアシストで結果を残したかったところですが、試合前から、「今日はすべてチームのためにプレーをする」と決めていたので、全力で自分のやるべきことをまっとうできたと思っています。今までどのチームも成し遂げることができなかった三冠を達成することができ、歴史を刻むことができて、とても嬉しいです。日々の練習から、みんなが全力で取り組み、日本一の練習をしてきたからこそだと思います。今シーズンの締めくくりが有終の美になって良かったです。最強で最高のチームでした。
【MF 26 岩土 そら】
シンプルに嬉しいです。先輩たちに本当に助けられながら達成した三冠なので、来年は自分が助ける立場で、もう1回達成したいなと思います。今日はピッチに入る時から鳥肌が立って、プロになったらもっと5万人とか多くの人に見られるんだな、プロになりたいなって強く思うようになりました。
【MF 27 福岡 勇和】
最高です。優勝したいという気持ちはやっぱり一番強いですし、今日は特に三冠は史上初と言われていたので、絶対に獲りたいという気持ちは強かったですね。今週はプレッシャーというよりも「早く試合来ないかな」っていう楽しみの方が強かったですね。サポーターの方は毎回来てくれて、本当に力になりますし、後半とか延長戦になっても声をいっぱい出してくれていたので、自分も頑張ろうっていう気持ちになりました。
【FW 15 髙木 輝人】
最後にこのメンバーで、全国1位になることができて、それはもう本当に嬉しい、嬉しいです。自分は出場が少ない中で、その中でチャンスをもらったりしてもモノにできなかったこともありますし、そういった悔しい思いをすることもありました。そんな中で最後にこうやって試合に出させていただけたことはすごく嬉しいです。「アントラーズは優勝しなきゃいけないチーム」という思いはもう全員が持っていますし、今日に向けて、練習をすごく高い意識でやっていかなければいけないという思いもありました。「勝ちたい」という気持ちは日に日に高まっていました。
【FW 40 吉田 湊海】
優勝できて、日本一を取れて本当に嬉しいです。僕自身、今まで国内の全国大会で3回の決勝を戦ってきた中で、3回とも点を取れませんでした。今日こそ取ってやると思っていたので、優勝できて本当に嬉しい気持ちもあるし、悔しい気持ちもあります。3年生がこのチームを引っ張ってくれたからこそ、三冠という形で終われたと思っているので、本当に感謝しています。ただ、優勝しても、もっとタイトルを獲っていかなければいけないです。ただタイトルを獲っただけというのが実際のところですし、これからはトップにも絡めるようにしていきたいです。
【GK 29 黒澤 奨永】
この大好きな仲間と三冠を達成することができて良かったです。なかなか試合に出ることができなかったシーズンで、悔しい気持ちを持ちながらプレーした1年間でした。その中でも、日々の積み重ねや準備の重要性を知った1年でした。どんな時も選手とチームスタッフで一致団結して戦ったことで、最後に三冠という素晴らしい結果に繋がったと思います。
【DF 22 倉橋 幸暉】
シーズンのはじめはケガなどがあって試合に出られず、悔しい思いをすることがたくさんありましたが、そこから頑張って、後期の試合にはたくさん絡むことができました。ファイナルに出たい気持ちはとても強かったですが出られなかったので、優勝の嬉しさよりも悔しさが大きかったです。来年は自分がピッチに立って、自分がチームを優勝に導きたいです。
【DF 25 林 勘太】
ジュニアユースの頃から、一緒にやってきた3年生たちとこうやってタイトルを獲れたことは素直に嬉しいです。ただ、自分は今年、Bチームで試合に出ることが多くて(Aチームの)試合ではベンチ入りはできていましたが、なかなか絡むことができなかったので、来年は自分が試合に出てタイトルを獲りたいという思いが強くあります。
【MF 8 佐藤 湧斗】
シーズンのはじめよりも、クラブユースやJユースカップといった大会を重ねるごとに勝負強さが出てきて、だんだんたくましくなってきて、大事な場面で何をするかということをみんなが理解してやれていたと思います。だからこそ、みんなで力を合わせて勝てた部分が大きいですし、1年を通して、みんなで成長できてきたのかなと思います。
【MF 33 物井 慈元】
率直に嬉しいです。1年間、試合に絡むことがあまりなかったシーズンで、悔しい思いもあった中、チームのためにできることを考えてやってきて、最後にこうやって優勝することができて良かったと思います。毎日の練習からみんなが高い強度や意識を持って切磋琢磨していく中で、試合で成長していったと思います。
【FW 9 正木 裕翔】
今日は試合に出られなかったですけど、嬉しいです。今日はベンチから試合を見ていて、正直、泣きそうになりました。1年間の思い出が蘇ってきて、そういう嬉しい気持ちが一番に出てきています。自分はピッチに立てませんでしたが、本当に勝てて良かったです。
【FW 11 長 疾風】
正直、ホッとしているという感じです。自分は夏前にケガをしてしまってクラブユースの決勝は出られなくて、悔しい思いをして今日までやってきました。今日は途中からでしたが、試合に出られて優勝に貢献できたので良かったなと思います。大勢のサポーターがいて、非常にやりがいがありました。またこのエンブレムを背負って戦えるように頑張りたいです。
【FW 44 滝澤 周生】
自分の出場はありませんでしたが、試合に出るメンバーが気持ちよく入れるように「自分に何ができるか」を意識して行動しました。ベンチから試合を見ていて、自分が点を決めてチームを勝たせたいという思いが強くありました。来年は自分が点を決めて、チームを勝たせます。日本一の景色を間近で見ることができて感謝しています。来年も三冠を獲ります。
【FW 55 土井 空芽】
今までで一番大きい舞台だったので、張り切ってプレーできたのが良かったと思います。緊張はあまりなくて、「やってやろう」「楽しもう」みたいな感じでした。今季はプレミアリーグにも出ているのですが、結果を残せていないので、周りにも認めてもらえるように、もっと上を目指せるように頑張っていきたいです。
雨が降ったり止んだりの不安定な天候となった日曜日でしたが、埼玉スタジアム2002には多くのアントラーズサポーターの皆さんが駆け付けてくださいました。ゴール裏からの声援、メインスタンドからの手拍子と、アントラーズレッドのサポートが選手たちを包む中、13時30分に前半キックオフ。タイトルマッチらしい緊張感に覆われたピッチで、試合は立ち上がりから拮抗した展開で推移しました。
アントラーズユースは序盤からペースを掴みます。ボランチの大貫選手を中心に、出足の速いプレスでセカンドボールを回収し、神戸U-18陣内でのプレータイムを増やしていきました。
そして37分、待望の先制点が生まれます。敵陣右サイドでボールを持った吉田選手からの狙いすましたスルーパスを受けた平島選手が、ペナルティーエリア内での鋭い切り返しから右足を一閃。コントロールショットがゴールネットを揺らし、アントラーズレッドの歓喜が爆発しました。
リードを得たアントラーズユースは主導権を握り、さらに攻勢をかけていきます。右サイドハーフの中川選手が鋭い突破でペナルティーエリアへ進出してチャンスを演出するなど、果敢に追加点を狙っていきました。神戸U-18にカウンターを仕掛けられても、元砂晏翔仁ウデンバ選手が力強い守備で攻撃の芽を摘み、安定感をもたらします。前半はこのまま1-0で終了。神戸U-18に1本のシュートも許さない、盤石の戦いぶりでした。
1点リードで迎えた後半は、反撃を期す神戸U-18に押し込まれる場面が増えていきます。アントラーズユースはしっかりと集中力を保って応戦していましたが、57分に相手のFKからヘディングシュートを決められ、スコアは1-1。セットプレーから同点に追い付かれてしまいました。
同点となり、アントラーズユースは守勢に回る場面も増えましたが、受け身にならずに虎視眈々とゴールを狙います。中野監督が「押し込まれる時間も長くなったが、耐えながらカウンターや点を取りに行くことに集中できた」と振り返った通り、終盤は再び盛り返して決定機を何度も作り出しました。それでも2点目を奪うことはできず、前後半90分を終えて1-1、決着は延長戦へ持ち越されました。
10分ハーフの延長戦、アントラーズユースは立ち上がりから主導権を握ります。後半途中からピッチに立った長選手、土井選手の両サイドハーフが力強い突破でチャンスを演出。勝ち越しゴールを目指しましたが、2点目は生まれず、PK戦へ突入することとなりました。
PK戦はアントラーズユースが先攻で、4人目を終えて2人ずつが成功し、2-2で5人目へ。アントラーズユースの福岡選手がしっかりと決めると、神戸U-18の5人目が失敗し、3-2でついに決着。駆け引きと読みで神戸U-18選手の失敗を3本誘発したGK大下選手のもとに、歓喜の輪ができました。
今大会の優勝で、「第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」「2025Jユースカップ 第31回Jリーグユース選手権大会」とあわせて、史上初の三冠達成となりました。
たくさんのご声援、ありがとうございました!
■監督・ファイナルのメンバー入り選手のコメント
【中野 洋司監督】
非常に力のある神戸U-18が相手ということで、しっかりとした守備からゲームに入りました。前半は狙い通りになりましたが、後半は押し込まれる時間も長くなりました。失点してしまったものの、耐えながらカウンターや点を取りに行くことに集中してできて、粘り強く戦った結果が、勝利につながったのではと思います。
(三冠を)特別に意識したわけではなく、目の前の1試合1試合を戦ってきました。Jユースカップの後は選手も少し意識したところがあったと思いますが、日々の積み重ねが選手にとっていい結果につながりました。
(表彰式での選手たちを見て)「良かったな、こいつらすごいな」と純粋に思いました。
【GK 21 大下 幸誠】
和倉ユースの時に神戸と対戦していて、その時はPK戦で負けてしまったので、今日は全部止めて勝つぐらいの気持ちでやっていました。来年はプレミアリーグにも全部自分が出て、もう一回優勝して、またファイナルの舞台で無失点でチームを勝たせることを目標にしてやっていきたいなと思っています。成長して、もっと上の舞台でできるようになっていきたいと思います。
【DF 2 朝比奈 叶和】
3年間、辛いこともあったので、素直に嬉しいです。自分は昨年の保土ヶ谷(横浜FCユース戦)でミスをして、優勝できなかったのが本当に悔しくて、この1年はチームが優勝できるように自分がもっと成長していかないといけないなと思って日頃から取り組んできました。プロを目指して大学でもっと成長して、鹿島に帰ってきたいと思います。
【DF 3 元砂 晏翔仁ウデンバ】
試合を通して、チャンスはアントラーズの方があったと思います。ただ、決め切ることができなくて、難しい試合になってしまいました。PK戦では自分が外してしまいましたが、みんなが「下向くな」と声をかけてくれました。勝てたので嬉しいし、安心したという気持ちが強いです。自分が出場して優勝できて、本当にこのチームでやってきて良かったと思うし、昨年では考えられない1年になりました。
【DF 4 大川 佑梧】
三冠というまだ誰も成し遂げたことがないことを達成できて、すごく嬉しい思いです。1年を通して、自分たちが一番練習してきたという自信がありました。それを結果として出せたと思います。今年のチームの強みは、オンとオフの切り替えです。普段はふざけてばかりだけど、サッカーに対しては真面目で、しっかりやるべきことをやってきた成果が出たかなと思います。アントラーズは優勝しなければいけないクラブなので、今日はそれを達成することができてすごく嬉しいです。
【MF 6 大貫 琉偉】
率直な気持ちとしては、三冠が懸かった試合で、こうやってたくさんの人が応援に来てくれて、優勝で終わることができたのはすごく嬉しく思います。昨日は「楽しみ」という思いが強かったんですけど、今日ピッチに立ってから笛が鳴るまではちょっと緊張しました。それでもファーストプレーで結構いいプレーができて、守備のところで奪うことができたので、そこからは「やってやる」っていう気持ちがどんどん出てきました。こういう舞台でサッカーができることに対して、感謝の気持ちが強くあります。
【MF 10 平島 大悟】
三冠を獲りたかったので、本当に嬉しいです。今日、得点を決めることができたのは、日頃、練習が終わった後に岡本コーチにずっと自主練に付き合ってもらっていたからこそです。練習した形がそのままゴールになったのが本当に嬉しいです。今年のチームは、サボる選手も、心が折れる選手もいません。決勝でも変わらず、みんなが粘り強く走って戦うところを表現できたと思います。今後はユースの活動だけではなく、トップにも参加していきたいです。自分の目標は、トップでタイトルを獲ることなので、そこに向かっていきたいです。
【MF 14 中川 天蒼】
自分のプレー面では、欲を言えば得点やアシストで結果を残したかったところですが、試合前から、「今日はすべてチームのためにプレーをする」と決めていたので、全力で自分のやるべきことをまっとうできたと思っています。今までどのチームも成し遂げることができなかった三冠を達成することができ、歴史を刻むことができて、とても嬉しいです。日々の練習から、みんなが全力で取り組み、日本一の練習をしてきたからこそだと思います。今シーズンの締めくくりが有終の美になって良かったです。最強で最高のチームでした。
【MF 26 岩土 そら】
シンプルに嬉しいです。先輩たちに本当に助けられながら達成した三冠なので、来年は自分が助ける立場で、もう1回達成したいなと思います。今日はピッチに入る時から鳥肌が立って、プロになったらもっと5万人とか多くの人に見られるんだな、プロになりたいなって強く思うようになりました。
【MF 27 福岡 勇和】
最高です。優勝したいという気持ちはやっぱり一番強いですし、今日は特に三冠は史上初と言われていたので、絶対に獲りたいという気持ちは強かったですね。今週はプレッシャーというよりも「早く試合来ないかな」っていう楽しみの方が強かったですね。サポーターの方は毎回来てくれて、本当に力になりますし、後半とか延長戦になっても声をいっぱい出してくれていたので、自分も頑張ろうっていう気持ちになりました。
【FW 15 髙木 輝人】
最後にこのメンバーで、全国1位になることができて、それはもう本当に嬉しい、嬉しいです。自分は出場が少ない中で、その中でチャンスをもらったりしてもモノにできなかったこともありますし、そういった悔しい思いをすることもありました。そんな中で最後にこうやって試合に出させていただけたことはすごく嬉しいです。「アントラーズは優勝しなきゃいけないチーム」という思いはもう全員が持っていますし、今日に向けて、練習をすごく高い意識でやっていかなければいけないという思いもありました。「勝ちたい」という気持ちは日に日に高まっていました。
【FW 40 吉田 湊海】
優勝できて、日本一を取れて本当に嬉しいです。僕自身、今まで国内の全国大会で3回の決勝を戦ってきた中で、3回とも点を取れませんでした。今日こそ取ってやると思っていたので、優勝できて本当に嬉しい気持ちもあるし、悔しい気持ちもあります。3年生がこのチームを引っ張ってくれたからこそ、三冠という形で終われたと思っているので、本当に感謝しています。ただ、優勝しても、もっとタイトルを獲っていかなければいけないです。ただタイトルを獲っただけというのが実際のところですし、これからはトップにも絡めるようにしていきたいです。
【GK 29 黒澤 奨永】
この大好きな仲間と三冠を達成することができて良かったです。なかなか試合に出ることができなかったシーズンで、悔しい気持ちを持ちながらプレーした1年間でした。その中でも、日々の積み重ねや準備の重要性を知った1年でした。どんな時も選手とチームスタッフで一致団結して戦ったことで、最後に三冠という素晴らしい結果に繋がったと思います。
【DF 22 倉橋 幸暉】
シーズンのはじめはケガなどがあって試合に出られず、悔しい思いをすることがたくさんありましたが、そこから頑張って、後期の試合にはたくさん絡むことができました。ファイナルに出たい気持ちはとても強かったですが出られなかったので、優勝の嬉しさよりも悔しさが大きかったです。来年は自分がピッチに立って、自分がチームを優勝に導きたいです。
【DF 25 林 勘太】
ジュニアユースの頃から、一緒にやってきた3年生たちとこうやってタイトルを獲れたことは素直に嬉しいです。ただ、自分は今年、Bチームで試合に出ることが多くて(Aチームの)試合ではベンチ入りはできていましたが、なかなか絡むことができなかったので、来年は自分が試合に出てタイトルを獲りたいという思いが強くあります。
【MF 8 佐藤 湧斗】
シーズンのはじめよりも、クラブユースやJユースカップといった大会を重ねるごとに勝負強さが出てきて、だんだんたくましくなってきて、大事な場面で何をするかということをみんなが理解してやれていたと思います。だからこそ、みんなで力を合わせて勝てた部分が大きいですし、1年を通して、みんなで成長できてきたのかなと思います。
【MF 33 物井 慈元】
率直に嬉しいです。1年間、試合に絡むことがあまりなかったシーズンで、悔しい思いもあった中、チームのためにできることを考えてやってきて、最後にこうやって優勝することができて良かったと思います。毎日の練習からみんなが高い強度や意識を持って切磋琢磨していく中で、試合で成長していったと思います。
【FW 9 正木 裕翔】
今日は試合に出られなかったですけど、嬉しいです。今日はベンチから試合を見ていて、正直、泣きそうになりました。1年間の思い出が蘇ってきて、そういう嬉しい気持ちが一番に出てきています。自分はピッチに立てませんでしたが、本当に勝てて良かったです。
【FW 11 長 疾風】
正直、ホッとしているという感じです。自分は夏前にケガをしてしまってクラブユースの決勝は出られなくて、悔しい思いをして今日までやってきました。今日は途中からでしたが、試合に出られて優勝に貢献できたので良かったなと思います。大勢のサポーターがいて、非常にやりがいがありました。またこのエンブレムを背負って戦えるように頑張りたいです。
【FW 44 滝澤 周生】
自分の出場はありませんでしたが、試合に出るメンバーが気持ちよく入れるように「自分に何ができるか」を意識して行動しました。ベンチから試合を見ていて、自分が点を決めてチームを勝たせたいという思いが強くありました。来年は自分が点を決めて、チームを勝たせます。日本一の景色を間近で見ることができて感謝しています。来年も三冠を獲ります。
【FW 55 土井 空芽】
今までで一番大きい舞台だったので、張り切ってプレーできたのが良かったと思います。緊張はあまりなくて、「やってやろう」「楽しもう」みたいな感じでした。今季はプレミアリーグにも出ているのですが、結果を残せていないので、周りにも認めてもらえるように、もっと上を目指せるように頑張っていきたいです。