PREVIEW

PHOTO""

前節のアウェイ札幌戦は、まさに誇りを取り戻した戦いだった。水曜日のYBCルヴァンカップ・町田戦で屈辱の敗北を喫してから、3日後。選手たちは覚悟を持って、目の前の勝負に挑んだ。

その覚悟通り、序盤から選手たちは球際のところで相手にひるまない気持ちの強さを示した。連戦の疲れとタイトルを1つ失った影響もあり、プレーにはやや精度を欠いたものの、40分に師岡とのコンビネーションで名古が待望の先制点を決める。

後半に入るとプレー精度も上がり、札幌を圧倒する。55分には、またしても名古は相手GKの虚を突くロングシュートを決め、2点差とする。その後、交代出場で入ったチャヴリッチ、柴崎、樋口らも立て続けに札幌ゴールへ襲いかかった。

最後はその樋口の右CKからチャヴリッチが決め3-0とし、札幌から3ポイントを奪った。試合後、勝利の立役者となった名古は、「(先制点の場面は)チームとしてやってきた形が出たと思う。モロも良かったし、しっかりとアイコンタクトもできて、ボールを出してくれると信じて、あのスペースへ走り込んだ。(2点目の場面は)チームとして守備のところで連動していくという狙いを持っていた。優磨がプレスをかけてくれた。あのプレスがなかったら、自分のところにはこぼれていないと思う。チームで取ったゴールだった」と、すべてを「チームで取った」と語った。何度も繰り返そう、この一体感こそがアントラーズの強さだ。

これで、5月のリーグ戦は5勝1分と無敗。順位も2位まで上げた。そして6月の初戦は、国立で横浜F・マリノスを迎える。"オリジナル10"のライバルは先週土曜日、ACLという大きなタイトルを逃すという悔しさを抱きながら帰国するも2日前の水曜日、リーグ戦で柏に4-0と快勝。「さすがは、横浜FM」という意地を見せてくれた。

明日、国立で両クラブの意地と誇りがぶつかり合う。アントラーズレッドの誇りを持って、トリコロールの勢いを封じ込め、勝利をつかもう。

PHOTO""