先のホーム浦和戦は、2-2の引き分けに終わった。試合後に岩政監督が「悔しい思いを強い」と振り返ったとおり、求めた結果とはならなかった。
ただ、今のチームには着実に前へ進んでいる感覚があり、選手たちも「準備したことをやれば圧倒できる自信がある」と、たしかな手応えを感じ取っている。岩政監督も試合後に自信を覗かせた。
「立ち位置を整理したところも一つ。それによって(選手たちが)見えやすい景色を作れたというのが一番大きい。トレーニングで絵が見えるような練習ができていることで、選手たちは手応えをつかんでいる。結果として勝ち点1は悔しいが、選手たちが取り組んでいることが先週からの2週間でここまで行くんだという手応えに関しては、思っていた以上のものが得られている」
まだまだ改善すべき点も多いし、この先も順風満帆にいくことはない。ただ、全員で一丸となって、着実に前へ進んでいけば、目標の場所までたどり着ける。引き分けた悔しさを感じながらも、未来への確固たる自信がチーム全体に漂い始めた。
そんな悔しさと手応えを感じたリーグ戦を終えて、次は天皇杯 準々決勝に臨む。独特な緊張感がある一発勝負で、成長過程のチームがどれだけ力を発揮できるか。真価の問われる一戦となる。
日本一のタイトル獲得に向けて、勝利以外は許されない。ノエビアスタジアム神戸での対戦となるが、アントラーズファミリー全員で一致団結して戦い、必ず準決勝進出を決めよう。