PREVIEW

photo

 先日のリーグ第4節・神戸戦は、相手にボールを支配される苦しい試合展開になったが、全員が粘り強く献身的に戦い、2-0で完封勝利を収めた。これで今季初の2連勝。今後の自信に繋がる非常に大きな勝ち点3だ。

 特にCBに抜擢された2人の活躍は、チーム全体にとって非常に大きな収穫と言える。岩政コーチも、「この試合は早い段階から健斗をCBで使おうと決めていた。そのぐらい健斗のことを信頼している。健斗がいることでチームに安心感を与えてくれていた。今日はゴールだけではなく、全体のマネジメントという部分でも助けられた」と、三竿を賞賛し、ブエノについても「非常に良いパフォーマンスだった。試合前には『ブエノの人生においてひとつの大きなチャンスだ』と話していた。そのチャンスをしっかりとつかみ取った」と褒め称えていた。

photo

 また、試合の中では、チームの一体感を象徴するような場面もあった。追加点を決めた優磨はゴール後、岩政コーチを指差しながら走り出すと、ベンチ前で2人、熱い抱擁を交わした。そこに近くのベンチメンバーも加わり、歓喜の輪ができあがった。まさにチームの良い雰囲気が伝わってくる場面だった。岩政コーチも次のように振り返る。

「ここが僕の一区切りだと試合前に伝えていたし、しっかりと連勝をして締めくくりたいとも話していた。それに対して選手みんなが応えてくれた。僕への接し方は難しかったと思う。ただ、その中でも、みんなが僕についてきてくれて、ひとつにまとまり、フットボールを楽しんでくれた。その集大成が今日の勝利へつながった。指導者として非常に嬉しい瞬間だった」

photo

 監督不在の中でも、コーチングスタッフの尽力で、リーグ2連勝。そして、最高の雰囲気をつくり上げることができた。しかし、試合内容に目を向ければ、まだまだ改善の余地がある。岩政コーチも「まだまだ。もっと自信を持って相手のプレッシャーを外して、プレーしていけるようにしないといけない」と、課題を口にする。タイトル奪還のためには、ここからさらなる進化を遂げることが求められる。

photo

 そして3月13日、ついに指揮官がチームに合流した。

 初日のトレーニングを見守ったレネ監督は、「岩政コーチだけでなく、コーチ陣全員が常に素晴らしい仕事をしていたと思うし、彼らにまず感謝をしなければいけない。彼らが一生懸命にやった成果であり、非常に素晴らしい結果だと思う」と、まずはコーチングスタッフに感謝を述べ、「あとはここからまた選手たちと話をして、観察しながら、より良い選択をみんなで模索していきたい」と、チームの更なる強化に自信を覗かせた。そして、決意に満ちた表情で次のように語った。

「選手たちが最大限の力を発揮できるように、強いメンバー、強いチームをピッチに送り出す。成果をしっかりと出していきたい」

photo

 さあ、いよいよレネ監督の初陣、YBCルヴァンカップの大分戦に臨む。グループステージ突破に向けて、絶対に勝利が求められる重要な一戦だ。

 平日夜の開催ではあるが、良い流れを継続するためにも、アントラーズファミリー全員の気持ちを一つにして、必ず勝ち点3を掴み取ろう。

photo

pagetop