PREVIEW

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 直近のリーグ第9節 名古屋戦は、スコアレスドローに終わった。勝ち点3だけを求めて戦っただけに、決して納得できる結果ではない。

 試合後、選手たちも皆一様に悔しさを滲ませた。カイキが「お互いにチャンスで得点を決めきれなかったことがこの結果につながった」と話せば、樋口は「お互いにチャンスの少ない試合になった。もっと攻撃のアイデアを出したりすることが必要だったと思う」と、反省を語る。そして、キャプテンの土居も「自分たちはゴールを目指していたが、相手も集中して守備をしていたので、お互いにチャンスを作ることもあまりできずに1点勝負になった。今後は自分たちが試合をしっかりコントロールしながら戦えるようにしていきたい」と、チームとしての改善を誓った。

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 しかし、満足できる結果ではないが、決して悲観的になる必要はない。公式戦5連戦の成績は、3勝1分1敗。順位を見ても、リーグではACL出場チームより1試合未消化ながら暫定2位につけ、YBCルヴァンカップでもAグループ暫定2位につける。『勝ちながら成長する』が今季の一つのテーマになるなかで、シーズン序盤に好成績を残せていることは、チームにとって非常にポジティブな事柄といえる。

 ただ、5連戦を良い状態で乗り切ったからこそ、気を引き締める必要がある。些細な油断はチームの歯車を狂わせ、修正に時間を要してしまう。さらなる高みを目指し、成長を続けていくためには、停滞や後退は許されない。これからも緊張感を保って、改善に取り組んでいくことが必要だ。

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 そういった意味でも、次のルヴァンカップ大分戦は非常に重要な試合となる。大分は今季J2に所属しており、カテゴリーは下の相手だが、非常に強いチームであることは言うまでもない。事実、ルヴァンカップの第1節では、アウェイで3-3の引き分けに終わった。今回も決して簡単な試合にはならないだろう。

 グループステージ突破のためだけではない。ここからチームが、もう一段階ギアを上げ、上昇気流に乗っていくためには、絶対に勝利が求められる。1試合、1試合、全力で戦っていけば、最後には歓喜を分かち合えるはず。大分戦もアントラーズファミリー全員で力強く戦い、必ず勝ち点3を掴み取ろう。

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