PREVIEW

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 川崎F戦は、本当に多くのサポーターがカシマスタジアムやDAZNでともに戦ってくれた。しかし、結果は0-2で敗戦。岩政大樹コーチも悔しさを滲ませながら、次のように振り返った。

「ホーム開幕戦、そして、川崎Fが相手ということで、ファン・サポーターの皆さんが期待していた試合をこのような形で落としてしまい、非常に責任を感じている。思いもよらぬ展開で試合が始まり、良くない流れのまま前半を過ごしてしまった。イメージしていたことを伝えきれなかった私の責任。後半は追い詰めるところまでいったものの、得点を奪うことはできなかった」

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 ホーム開幕戦という高揚感もあっただけに、筆舌に尽くし難いほど悔しい敗戦だ。ただ、後半の内容に目を向ければ、ポジティブな要素が多かったこともまた事実。ハーフタイムの戦術変更により、後半は川崎Fを押し込み、長い時間、自分たちの形で攻撃を仕掛けることができた。決して、悲観的になる必要はないだろう。

 特に後半から途中出場した中村亮太朗は、J1初出場ながら落ち着いたプレーを見せ、主導権の掌握に一役買った。中村本人も「後半に押し込んだ展開ができたのは前向きに捉えていいと思う」とポジティブに収穫を話す。もちろん、「押し込む時間が長くなった中で、得点を取れないのが今のチームの現状」と、まだまだ課題はあるが、いまのチームは若く、成長過程にある。試合をこなすごとに経験を重ね、成長を続けていけば、必ず最後には上回れるはずだ。

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 次はYBCルヴァンカップのセレッソ大阪戦に臨む。中3日と準備期間は限られているが、チームとして成長した姿をみせる必要がある。最後に頂に立つためには、毎試合の成長スピードが重要だ。岩政コーチもこう語った。

「川崎Fは昨シーズンのチャンピオンチームだし、多くのタレントを抱えていて非常に強いチーム。その中で、それぞれの長所を出し合う試合となった。相手の良さを出させることなく、自分たちの良さが出せるような展開に次戦からはしていかなければいけない」

 我々にはどんなときも、ともに戦ってくれる背番号12がいる。タイトルは違えど、カシマでは勝利あるのみ。悔しさをバネに、ここから連勝を。アントラーズレッドを纏う誇りと揺るぎない自信を胸に、必ず勝利を掴み取ろう。

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