今シーズンのリーグ戦はG大阪とのアウェイゲームから始まった。そこから約9か月、試行錯誤の日々を経て、最終節で再びG大阪と対戦する。

　いまの立ち位置は、開幕当初に描いていた姿からは程遠い。優勝争いから脱落し、悔しさと不甲斐なさが積み重なったシーズンだった。

　だが、どんな苦しい状況になろうとも、背番号12は力強く後押ししてくれた。晴れの日も、雨の日も、厳しくも温かい応援を送ってくれた。そして、選手たちもアントラーズレッドを纏う責任と覚悟を背負い、常に前を向いて戦ってきた。結果がすべての世界であることに変わりはないが、死力を尽くして戦った日々が、我々の記憶から消えることはない。


　残すはあと1試合。今シーズンのこのチームで戦えるのは、この試合が最後となる。

　対戦相手のG大阪も残留に向けて、死に物狂いで戦ってくるはずだ。難しい試合となることが予想されるが、最終節もアントラーズファミリー全員でともに戦い、必ず勝利をつかみ取ろう。