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 天皇杯準々決勝から中2日。先発7人を変更して臨んだ京都戦は、1-1と悔しい結果に終わった。ただ、大幅にメンバーを入れ替えながらも、各々がしっかりと自身の特長を発揮し、チームとして一つの方向を向いて戦うことができたのは、今後に繋がる大きな収穫だ。

 試合後、岩政監督も「選手たちはプラン通りに試合をしてくれたし、それぞれの良い面を見ることができた。これまで少し固定していた11人の中に割り込んでくるような選手が多かったなという印象」と手応えを語ったが、これまで出場機会が限られていた選手たちが活躍の場を得たことは、必ず今後に活きてくるはずだ。

 ただ、内容と結果、どちらも求められるのがプロの世界。上の順位を目指すためには、もう1つも勝ち点を落とせない状況だ。次の試合では、勝利という結果が求められる。

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 しかし、対戦相手はサガン鳥栖。1試合平均の走行距離、スプリント回数では、どちらもリーグTOPの数値を記録しており、圧倒的な走力を活かした高強度のフットボールは、非常に脅威となる。今季前半戦のホームゲームでも、試合終了間際に追いつかれ、4-4の引き分けに終わった。また、アウェイ鳥栖戦における過去の対戦成績を見ても、公式戦直近7試合で2勝1分4敗と負け越しており、駅スタではいつも苦戦を強いられている。今節も非常に難しい試合となることは間違いない。

 着実に進歩している感覚がある今だからこそ、自信を深めることのできる結果と内容がほしい。難しい相手に対し、どれだけ自分たちのフットボールを貫けるか。成長過程にいるチームが挑戦する一戦となる。

 9月最後の公式戦、アントラーズファミリー全員の団結力を示し、鳥栖に勝つ。目の前の1試合の勝利の先に、必ず明るい未来が待っている。

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