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 先の川崎F戦の試合後、岩政監督は悔しさを滲ませながらも、記者会見の最後にこう語った。「手応えを感じた試合だった。その姿を見せてくれた選手たちに感謝したい」。敗戦を前向きに捉えることはできないが、指揮官が話すとおり、成長と可能性、そのどちらも感じられた試合だったことは間違いない。

 新しい鹿島を創る戦いは、まだ始まったばかり。無論、乗り越えるべき課題は多いが、着実に歩みを進めている感覚がたしかにある。次の対戦相手に合わせる形で解決すべき問題が提示され、それをチーム一丸となって解いていく。これを繰り返した先に相手を90分間、攻守にわたって圧倒できるようなフットボールが見えてくるはずだ。

 選手たちも、たしかな手応えを感じている。仲間が「90分間、自分たちの色を出すことはできていた」と語れば、ピトゥカは「最後の最後まで自分たちのやるべきことをやり続けたという部分は非常に良かった」と、話していた。忍耐強く継続して取り組んでいけば、必ず道は開けてくる。全員がそう確信している。

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 次の対戦相手は浦和レッズ。浦和はリーグ戦の前節で磐田に6-0と勝利し、そして、直近のACL準決勝ではPK戦までもつれ込む激闘の末、決勝進出を決めている。自信をつけて勢いに乗る相手との対戦は、間違いなく難しい試合になる。

 それでもアントラーズレッドのプライドにかけて、求められるのは勝利のみ。どんな試合でも勝ち点3が求められることは変わらないが、浦和との一戦はより感情的に、勝利が追求される。

 アントラーズファミリー全員の心ひとつに。必ず勝利をつかみ取り、歓喜を分かち合おう。

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