先の福岡戦は、2-0と勝利した。試合前に岩政監督が「皆さんの期待と不安のなかで始まる試合だと思う。その不安を払拭して、期待が大きくなるような試合をしたい」と意気込んでいたが、その言葉通り、不安を払拭する戦いぶりで勝ち点3をつかみ取り、幸先の良いリスタートを切った。

　試合後、選手たちもみんな手応えを口にした。優磨が「今週は非常に良い練習ができて、自信を持って試合に入れた。試合前に岩政監督が相手の分析をし、そのような事象が実際に起きていたのでプレーしていて楽しかった。苦しい時間帯もあったが、良い試合ができたと思う」と話せば、広瀬は「自分たちのやりたいサッカーをこの1週間で整理できた。今日は良い攻撃ができた実感もある。また、守備のやり方も練習してきたことで改善でき、複数得点、無失点での勝利につながったと思う」と、充実感を感じさせる表情で語った。


　そんな充実と手応えを感じられた福岡戦を終え、湘南戦へ向けて準備を進めた。またここから、勝ち続ける。選手たちの高いモチベーションが、トレーニングからヒリヒリと感じられた。

　しかし、我々はまだ『新しい鹿島を創る』過程にいることも忘れてはいけない。解決すべき課題は多く、現状では相手を90分間、圧倒することは難しい。いつも苦戦を強いられるアウェイ湘南戦であれば、なおさらのことだ。今節も厳しい試合展開を覚悟して臨まなければいけない。


　だが、どんな展開になろうとも、我々には揺るぎないチーム全体の一体感がある。一つの目標に向かって、全員が集中し、一人ひとりが与えられた役割を懸命にこなせば、自ずと勝利は近づいてくる。一致団結して、相手に結束力を示すことが重要だ。

　アウェイでも、勝ち点3あるのみ。心一つに、アントラーズファミリー全員でともに戦い、必ず勝利をつかみ取ろう。