PREVIEW

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 前節の広島戦で0-2と敗戦を喫したあと、レネ監督の退任が発表された。そして、8月8日に岩政コーチが監督に就任。翌9日のトレーニングから、アントラーズは新たなスタートを切った。

 リーグ戦では、直近5試合未勝利。首位との勝ち点差は8ポイントで変わらずも、順位はリーグ5位まで下がった。解決すべき課題は少なくない。ただ、どんな課題を克服するにしても、重要なのは、一致団結して全員が全力を出し切ること。そして、一人ひとりの長所を活かし、短所を補い合うこと。この難局を乗り越えるためには、一つの方向に向かって、力を合わせて戦うことが大切になる。

 指揮官交代を告げられた選手たちも、しっかりと責任を受け止め、懸ける思いを胸にまたトレーニングへ打ち込んだ。福岡戦の勝利という明確な目標を、あらためて全員で共有し、岩政監督のもと、新たな準備を進めた。

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 しかし、リスタートの先は容易ではない。初陣の相手であるアビスパ福岡は1試合未消化ではあるが、リーグ最少失点の堅守を誇る。YBCルヴァンカッププレーオフステージで、粘り強い守備を崩しきれず、悔しい思いを味わったことは記憶に新しい。アウェイで貪欲に勝ち点を求めてくる福岡相手に勝ち切ることは、非常に難しいミッションだ。

 だが、岩政監督が就任に際して、あらためて「今年も残るすべての試合に勝ち、タイトル獲得を全力で目指していく」と宣言したとおり、我々の目標は変わらない。困難な道のりであることは間違いないが、逆境を乗り越えたときに強くなることは、クラブの歴史が証明している。

「今鹿島に求められているのは”新しい鹿島”を創り上げること。そのために、伝統ある『これまでの鹿島』を正しく定義し、新しい時代の『これからの鹿島』を選手たちと一緒に、そして皆さんと一緒に、手探りで見つけ出していきたい。鹿島が鹿島であるために。カシマがカシマであるために」

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 クラブにまた新たな歴史が刻まれる試合となる。この苦境を乗り越えるためには、背番号12の力強い後押しが必要だ。一人ひとりの手拍子が、そして、声出し応援エリアからの声援が、選手たちの心を震わせ、体を動かし、未来を変える。

 鹿島が鹿島であるために。カシマがカシマであるために。アントラーズファミリー全員の心を一つにして、勝利を目指そう。

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