PICK UP PLAYER

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 今シーズンも、ディエゴ ピトゥカは常に気持ちを前面に出したプレーを見せ、チームに貢献している。ただ、本人は「ここまでの出来には全く満足していない。さまざまな点でレベルを高めていかなくてはならない」と、貪欲にさらなる向上を目指す。彼が追い求める理想像は遥かに高い。

 そんな高いレベルを追い求めるピトゥカは、常日頃から「フットボールを観ることが好き」だと言う。研究熱心な性格ゆえ、昔のJリーグの試合映像も見たことがあるそうだ。

「かつてのアントラーズの試合映像を見ると、選手全員がボールに対する執着心、勝負に対するこだわりを持ち、最後の最後まで戦い続けていた。その姿を見て、『これこそアントラーズらしさ』だと感じた」

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 かつての試合映像を見て、あらためて『アントラーズらしさ』を感じた。今の若いチームにおいて、年長者である自分が、それを体現し、周りに伝えていかなければならない。そう、強い覚悟を口にする。

「アントラーズのユニフォームに袖を通したとき、アントラーズのエンブレムを胸につけているときには、いかなる状況でも全力を尽くし、勝利に貢献することを考えながら、いつもピッチに立たなければいけない」

 彼の燃え滾る情熱は、自然とチーム全体に伝わる。苦しいときに、力を振り絞って走ること。責任をもって、球際で戦うこと。言葉は伝わらずとも、献身的な姿勢でチームメートを力強く牽引する。

「タイトルを獲得するためには、何よりも『一体感』が重要。選手、スタッフ、フロント、ファン・サポーター、パートナー、ホームタウンの人々が、一体となる必要がある。そのなかで、僕ら選手は『走る』、『戦う』という最低限のことをこなしながら、与えられた役割を果たし、監督が求めていることをピッチで表現する」

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 次は、首位横浜FMとの重要な直接対決に臨む。彼が求めるものは「勝利のための一体感」だ。

「ホーム アウェイにかかわらず、応援してくれる皆さんに本当に感謝している。皆さんの応援が僕たちの力となっているし、僕たちはピッチで皆さんの思いとともに全力で戦っていく。最後には皆さんにタイトル獲得という形で恩返ししていきたい」

 ディエゴ ピトゥカは勝利への情熱を燃やし、アントラーズのために全身全霊を尽くす。

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