PREVIEW

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 柏戦の前日、上田綺世のベルギーへの移籍が発表された。チーム最多得点を決めていたエースの離脱は、大きな痛手であることは否めない。試合前に鈴木優磨も「綺世というスペシャルな選手がいなくなった中で、本当のスタート地点に立ったようなイメージ」と語り、「ゼロから生み出すのではなく、チーム全体でつくらないといけない。ここからチームの真価が問われる」と、難しい戦いになることを覚悟していた。

 優磨の予想通り、柏戦は非常に難しい試合展開となった。ミンテのアントラーズ初ゴールで先制に成功したものの、後半に一瞬の隙を突かれて、同点に追いつかれてしまう。ただ、それでも全員で我慢強く戦うと、優磨が執念のPK獲得。優磨からキッカーを譲り受けたエヴェラウドが、これをしっかり決めて、勝ち越しに成功した。試合終盤も柏のシュートがクロスバーを叩くなど、肝を冷やす場面もあったが、チーム一丸となって最後まで戦い抜き、アウェイで価値ある勝ち点3を獲得した。

 上田が抜けた後、すぐに勝利を掴めたことはチーム全員にとって大きな自信となった。レネ監督も「アウェイで強敵相手に勝利を収めることができて、嬉しく思っている。綺世が抜けたが、チームが一丸となって戦った結果、2ゴールを決めることができた」と、選手たちの奮起を喜んでいた。

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 そんな柏戦の勝利で自信を深めたアントラーズだが、次の対戦相手はC大阪。前節は川崎F相手に勝利するなど、現在リーグ5位と上位につけており、チーム状態は非常に良好だ。上田が抜け、チームの再構築が求められている中で、今節もタフな相手と対戦することになる。

 ただ、C大阪戦は「声出し応援運営検証対象試合」。アントラーズファミリーからの力強い声での後押しを受けることができる。選手たちは必ずその声に応える、気持ちのこもったプレーを見せてくれるはずだ。

 求められるのは勝利のみ。平日のナイトゲームではあるが、カシマスタジアムで全員の心を一つに戦い、勝ち点3を掴み取ろう。

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