ホームで公式戦2連敗と苦しい状況の中で迎えた前節は、1-0で柏を下し、待望の今季ホーム初勝利を掴み取った。決勝点を決めた荒木遼太郎は、試合後に安堵の表情を浮かべて、次のように語った。

「ホームで勝つことができなくて、チーム内もあまり良い雰囲気ではなく、苦しい状況だった。その中で、この試合にかける思いは非常に強かった。点を取ってみんなで守りきったことは、今後に繋がる大きな勝利だと思う」

　荒木が話したとおり、今の若いチームにとって、この1勝は必ず今後に繋がるはずだ。苦しみを乗り越えたとき、選手たちは必ず強くなり、結束力が増す。岩政大樹コーチも「非常に難しい試合だったが、選手たち自身がよく乗り切って、乗り越えた」と選手たちの健闘を称え、「次に向かうことができる勝利だった」と話していた。


　ただ、ここで満足してはいけない。今後も連戦は続き、次から次へと厳しい戦いが待ち受ける。しっかりと対戦相手を分析し、チームを強化していく必要がある。

　次の対戦相手であるヴィッセル神戸は、ここまでリーグ戦5試合を消化して3分2敗の未勝利と、やや苦しんでいる印象だ。武藤嘉紀の負傷離脱が発表されるなど、現在のチーム状態は、決して良いとは言えない。

　ただ近年、アントラーズは神戸相手に公式戦直近6試合でわずか1勝と苦戦を強いられている。昨季もリーグ戦でホームで1-1と引き分け、アウェイで0-1と悔しい敗戦を喫した。今回はアウェイでも必ず勝利を掴み取り、勢いをつけたいところだ。

　さあ、今季初の連勝がかかった重要な一戦だ。どこにいてもアントラーズファミリー全員でともに戦い、必ず勝利を掴み取ろう。