PREVIEW

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 2022シーズンは1月12日に始動した。新10番を背負う荒木遼太郎は、新チームについて「本当にみんな若いので、間違いなく元気がある」と語ったが、その言葉通り、初日からチームの雰囲気は非常に明るく、選手たちの元気な声がクラブハウスに響き渡った。

 2日目からは約2年半ぶりに復帰した鈴木優磨が合流。強い個性を持つ彼はチームに新たな刺激をもたらし、トレーニングの激しさは一段と増した。そして、ピッチ外でも安西幸輝や三竿健斗らとともに中心になり、チームの雰囲気を盛り上げた。

 そんな活気あるなかで、チームは24日からは12日間に渡る宮崎キャンプに入った。長く険しいシーズンを戦い抜くための体をつくり上げるとともに、コーチングスタッフが遠くスイスの地から見守るレネ監督とともに練り上げた戦術トレーニングを数多く行い、チームとしての完成度を高めていった。

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 そしてこのキャンプ中、3試合のトレーニングマッチを行ったがすべての試合で明確な目的意識を持ち、それに向けて全員が積極的に取り組んだ。新キャプテンに就任した土居聖真は、「みんなで目的や共通戦術の落とし込みをしながら、技術面やフィジカル面を含めてバランスよくできていると思う。コーチングスタッフが提示したものをみんなで積極的に取り組めているので、目に見える成果が見えている」と手応えを話す。

 また新たに選手会長となった三竿健斗も、「僕たちのチームは、すごく若いチームで可能性がたくさん秘められている。シーズンが始まって、試合をこなすごとに、どんどん上に成長していけるような集団になれば、自分たちが目標としているタイトルも近づいてくる。口ではタイトルを獲るとは言えるけれど、互いに刺激し合って、成長スピードを上げなければ、実現しない。その意識は、キャンプ、そしてその前のチーム始動の段階から取り組めていると思うので、すごく開幕が楽しみ」と、土居同様に新たなスタートへ向けて意欲を燃やした。

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 そして、宮崎から鹿嶋に帰還して1週間。いよいよ水戸とのプレシーズンマッチに臨む。前述の2人だけではない、チーム最年長のクォンスンテも「どんどん良くなってきている」と、自信に満ちた表情で語る。

 絶え間なく続くコロナ禍で新監督、新コーチ陣不在という前代未聞の状況でも、チームは新加入の選手たちを含め、ひとつとなりたくましくなった。

 すべては勝利のために、いどむ。2022シーズンが、いよいよ始まる。

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