PICK UP PLAYER

photo

 昨季18ゴールを決めたエヴェラウドのもとには、オフシーズンに他国からのオファーが届いた。だが、アントラーズへの熱き思いから残留という決断に至った。

「僕はもう日本の生活に慣れているし、このクラブにも慣れている。昨シーズンの最終節、C大阪戦の後にサポーターからの温かい応援を感じて、それに応えられなかったので涙が出そうになった。皆さんの期待に応えるためにも、僕はアントラーズで、このJリーグで歴史をつくりたい」

 だが、その強い決意とは裏腹に、今季は苦しい日々が続いている。YBCルヴァンカップではグループステージ第1節、第2節で2試合連続ゴールを奪ったものの、リーグ戦では開幕から8試合連続で無得点に終わった。そして、試合からしばらく遠ざかり、復帰した後の直近2試合でも得点は生まれていない。

photo

 ただ、エースの不在の間にチームも復調した。相馬監督の就任から公式戦14試合で8勝4分2敗。この成績にはエヴェラウドも「チーム全体で監督が求めていることを理解し、表現出来ていると思う。これによって結果がついてきていることも嬉しい」と心から喜んでいる。

 そして、「監督交代で大きな変化があったし、チームのプレースタイルも変わっているので、そこに慣れていくことが必要。監督の求めるものを理解し始めたし、活躍できる準備もできている」と、相馬監督の目指すフットボールに早く適応したいと意気込んでいた。

photo

「チームがまとまっていてこの良い状況の中でプラスアルファの力を上乗せしていくことが、今の自分の役割だと思っている」

 彼の実力を疑う者は誰一人としていないだろう。エースの完全復活を誰もが信じている。多少の時間がかかるかもしれないが、トレーニングでは徐々にコンディションを上げており、きっかけさえ掴めば、必ずゴールを量産してくれるはずだ。

photo

「サポーターの皆さんには温かく迎え入れてもらい、感激している。僕はこのようにいかつい風貌だけど、実は感情的に弱いタイプでもある。一生懸命にピッチで戦い続けて、チームに結果をもたらすことが恩返しになる。僕ら選手は、サポーターの皆さんのことも代表して、胸についているエンブレムに誇りを持って戦わなければいけない。皆さんの思いを常に背負いながら、ピッチに立つ」

 アントラーズを心から愛するエースへ大きな拍手を贈ろう。勝負強い彼ならば、きっと期待に応えてくれる。聖地でエヴェラウドとともに戦い、必ずプレーオフステージ突破を果たそう。

photo


pagetop