PREVIEW

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 先の天皇杯準々決勝で敗れ、今季の無冠が確定した。この現実を受け入れるのは非常に厳しい。しかし、現状を憂うのは簡単だ。我々は苦しいときこそ、真価が問われると知っている。苦しいときこそ、前を向いて、チーム一丸で支え合って戦わなければいけない。すでに次のタイトルに向けた戦いは始まっている。まずは来季のACL出場権を獲得するため、リーグ戦残り5試合での全勝が目標だ。

 選手たちにとっても、川崎F戦で味わった悔しさは、新たなモチベーションとなるはずだ。荒木は「天皇杯が今季タイトルを獲ることができる最後のチャンスという中で、勝つことができず、非常に悔しい。いつも僕たちを応援してくださるファン・サポーターの皆さんには、本当に申し訳なく思っている」と率直な悔しさを吐露したが、「引きずっていても、過去を変えられるわけではないし、切り替えてやらなければいけない」と覚悟を口にした。そして、「残りのリーグ戦では、ACL出場圏内に入ることができるよう、全力でプレーしていきたい」と、チーム全員の気持ちを代弁し、個人としてもさらなる成長を誓った。

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 タイトルを全て失った苦しい今こそ、もう一度チャレンジャーとして、一枚岩となって戦わなければいけない。チャレンジャーだからこそ、ミスを恐れず、アグレッシブに相手に向かっていく。何かを守るのではなく、自分たちから奪いに行く。相馬監督も選手たちへ情熱を求めた。

「情熱であり、熱量。言葉にすると、安っぽく聞こえるかもしれないが、選手が熱を帯びていなければ、きっと見ている人にも届かない。対戦相手だって、勝ちたいし、負けたくはない。そうやって向かってくる相手を上回るには、それを上回るだけの熱量を出さなければいけない。その熱量こそが見ている人の心を動かすし、そこにこそ感動が生まれると信じている」

 アウェイ広島からリスタートを切る。這い上がるためには、情熱が必要だ。次のタイトルへ向かう第一歩として、目標は勝ち点3のみ。勝利だけを目指して、広島へ乗り込む。

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