PREVIEW

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 前節の浦和戦は、カシマスタジアムに今季最多となる16,518人もの観客が詰めかけた。アントラーズファミリーがつくりあげる最高の雰囲気の中で、選手たちはアグレッシブに戦い、攻守両面で対戦相手を凌駕した。

 結果は1-0での完封勝利。ACL出場権を争うライバル相手に大きな勝ち点3を手に入れた。

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 試合後の会見で相馬監督は開口一番、「たくさんのサポーターの皆さんに集まっていただき、選手たちを後押ししてくれた。皆さん、本当にありがとうございました」と、サポーターへの感謝を述べた。指揮官が語った通り、拍手と手拍子による応援は、間違いなく選手たちの意識を前へ前へと突き動かし、試合の主導権掌握に繋がった。まさにアントラーズファミリー全員で掴み取った勝利だ。

 しかし、この勝利で満足する者はいない。相馬監督は「シーズン終盤の局面に入ってきて、大事な勝ち点3を取ることができた」としながら、「ただ、残り3つ。まだACL出場権を獲得できる可能性がある」と、すぐに今後の戦いを見据えた。そして、「3位のチームとは5ポイント離れているが、可能性のある限り、しっかりと目の前の試合で勝ち点3を積み重ねていく」と、改めて決意を語った。

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 次の対戦相手は、前節終了時点で18位の大分だ。10月のリーグ戦3試合で2勝1分、天皇杯では準決勝進出を決めるなど好調だった大分だが、11月に入ると、リーグ戦2連敗を喫し、残留圏内の16位清水との勝ち点差は「5ポイント」に開いた。残留を目指す大分は、今節、勝利のみが求められる状況にある。

 大分との前回の対戦を振り返れば、両チーム合わせてシュート数わずか4本のみと堅い試合展開になり、アウェイでスコアレスドローに終わった。今節は大分も勝ち点3が求められるため、前回対戦よりも動きのある展開になるだろうが、先制点の行方次第では、前回同様、大分がリスクを回避した試合展開に持ち込んでくることも考えられる。

 アントラーズとしては、浦和戦のように、立ち上がりから高い強度で試合に入り、前への推進力を持って、アグレッシブに戦わなければならない。球際で戦うこと、攻守の切り替えを早めること、中盤の攻防を制すること。主導権を掌握するために、積極的に戦うことが求められる。

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 そのためには、背番号12の熱い応援が必要不可欠だ。浦和戦では力強い手拍子と拍手が選手たちの闘争心に火をつけ、主導権争いで優位に立った。前節のようなアグレッシブなプレーを実現するためには、全員の力が必要だ。

 すべては勝利のために。一致団結し、全員でともに戦おう。

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