PREVIEW

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 10月2日の横浜FC戦を終えたチームはつかの間の休息を取り、トレーニングを再開した。次のFC東京戦までの時間は、3週間。相馬監督の就任以降、まとまった練習時間がほとんど取れなかっただけに、非常に貴重な準備期間となった。

 1週間後の10月9日には第1回SÓCIOメンバー限定練習見学会を実施した。これまで新型コロナウイルス感染症予防で、クラブハウスでのトップチームの練習見学を中止していたため、昨年2月以来、1年8か月ぶりの実施となった。

 当日のトレーニングでは紅白戦を行ったが、一つひとつのプレーに反応があり、ゴールやシュートストップのたびに拍手が起きた。温かくも厳しい目線が向けられるなか、試合さながらの緊張感でトレーニングを行うことができた。キャプテンの三竿健斗も「皆さんに見てもらうのが一番。ファン・サポーターの皆さんが側にいてくれるだけで、試合と同じ感覚でプレーでき、緊張感が増してより質の高い練習ができる」と語り、幸せを嚙みしめた。

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 その翌週の10月16日には第2回SÓCIOメンバー限定練習見学会を行い、栃木シティとのトレーニングマッチを実施した。戦術や各選手のコンディションを確認しながらのプレーとなったが、サポーターの前で緊張感をもって戦えたことは、中断期間による試合勘の不足を補う意味でも、非常に実りの多いトレーニングマッチとなった。

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 そして、充実の調整期間はあっという間に時が経ち、次のFC東京戦がやってくる。今季のリーグ戦はもう残り6試合。来季のACL出場権獲得のためには、一つたりとも勝ち点を失うことはできない。

 ここからはチームの底力を試される厳しい試合が続くだろう。乗り越えるためには、力を合わせなければいけない。フットボールの本質は仲間を信じられるか否か。一人ひとり異なる性格と役割を持つが、皆が目指す目標は一つだけ。すべては勝利のために。

 近年、味の素スタジアムではリーグ戦直近5試合で1勝1分3敗と苦しい戦いを強いられてきた。今回も難しい試合となることが予想されるが、アントラーズファミリー全員で勝利のために団結し、必ず勝利の喜びを分かち合おう。

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