PREVIEW

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 8月18日の天皇杯ラウンド16は、非常にタフな試合になった。立ち上がりに先制点を奪われると、長崎の斜めのロングボールを使用した攻撃に苦しめられ、同点に追いつけないまま前半を終える。そして、雷の影響により、ハーフタイムの間に試合が一時中断するというアクシデントに見舞われた。

 ただ、この中断時間にチームは自分たちを取り戻した。相馬監督は「特別、言葉をかけるということはなかった」というが、選手間でコミュニケーションを取り、後半の戦い方を整理した。ベンチメンバーからも意見をもらい、チーム全員の気持ちを一つに後半へ臨んだ。

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 すると、後半はサイド攻撃の狙いが明確になり、試合の主導権を掌握する。雨がより一層激しさを増し、所々ボールが止まってしまうほどのピッチコンディションになったが、それでも長崎を圧倒し、カイキ、エヴェラウド、林がゴールを奪い、3-1で逆転勝利を飾った。

 相馬監督は試合後に「チーム全体で勝利を掴むことができた」と語ったが、得点後に自然とベンチメンバーを含めた歓喜の輪が生まれたことは、チームの一体感の現れだろう。この試合で得た勢いと一体感は、後半戦の戦いに必ず活かされるはずだ。

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 しかし、次の神戸戦も、移動も含めて中2日と厳しいスケジュールが続く。疲労を回復できる時間は残されておらず、精神面でも肉体面でも非常に厳しい戦いとなる。ただ、それでも我々に求められているのは、勝利という結果のみだ。チーム全員で協力し合い、困難を乗り越えていくしかない。

 対戦相手の神戸は、暫定5位につけており、勝ち点41でアントラーズと並んでいる。上位対決は最終順位にも大きく影響を及ぼすだけに、アウェイでも絶対に勝ち点3が求められる一戦だ。神戸もアントラーズと同じく天皇杯ラウンド16から中2日で試合に臨むだけに、互いにチームとしての総合力が試される一戦となるだろう。

 さあ、アウェイ5連戦の2試合目に臨む。厳しい戦いとなることが予想されるが、全員で支え合い、乗り越えよう。離れていても、アントラーズファミリーの心はひとつ。絶対に神戸に勝利しよう。

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