PREVIEW

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 先の湘南戦は、先制点を奪われる非常に難しい展開となった。ただ、それでも犬飼のロングシュートで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムに再び犬飼のゴールで勝ち越しに成功。最後まで粘り強く全員で戦ったことが、アウェイでの勝ち点3獲得につながった。

 試合後に相馬監督は「難しいゲームになった」と苦戦を認めながらも、「中断明けのゲームで絶対勝ちたいという中で、勝ちきってくれた」と、選手たちの勝利への姿勢を高く評価した。そして、「意図をもって取り組んできた部分がある。多くのオプションを作っていくという部分は意図的に取り組んできていた」と語り、中断期間中に取り組んできたこともある程度ピッチで表現できたと手応えを話していた。

 ただ、湘南戦では複数の選手が連動して相手の守備を崩す際に、互いのイメージが合わない場面が目立ってしまった。この部分は今後に向けての修正点として挙げられる。相馬監督も「少し動きにズレがあったので、そこをもう少し改善していけばもっとスムーズに攻撃ができ、チャンスも増えていくと思う」と、各選手間のイメージの共有の必要性を語った。次の徳島戦までは中5日ある。そして「これから先、連戦となる。次のゲームへ向けてしっかり取り組んでいきたい」と、課題の修正を誓った。

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 湘南戦を終えた後、杉岡と白崎の期限付き移籍、小泉の完全移籍が発表された。彼らが下した決断と新たな挑戦に敬意を表し、これまでの貢献に感謝しながら全員で送り出す。そして、徳島戦に向けて、いま一度、チーム一丸となってまとまり、勝利への強い気持ちを高めて準備を進めていく。

 次の対戦相手である徳島は、残留争いの真っ只中にあり、貪欲に勝ち点を求めてくることが予想される。守備を固める相手には、このところ苦戦する試合が続いているだけに、しっかりとゴールを奪いたい。また、思い通りの展開にならなかったとしても、焦れずに粘り強く戦い、最後に勝利という結果を掴まなければならない。難しい相手だが、求められるのは勝ち点3のみだ。

 さあ、6月27日の札幌戦以来、約1ヶ月半ぶりのホームゲームだ。決して簡単な試合にはならないだろう。ただ、カシマに集うアントラーズファミリーの期待に必ず選手たちは応えてくれるはずだ。

 気持ちを一つに、勝利のために、全員でともに戦おう。

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