PREVIEW

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 直近の鳥栖戦はアウェイで悔しい逆転負けを喫し、無敗記録は10試合でストップした。ただ、悲観的になる必要はない。結果を受け止める必要はあるが、中2日の連戦に加え、長距離移動もあり、さらに暑さも加わる厳しい条件ながら、選手たちは最後の最後まで懸命に気持ちをみせて戦っていた。チームとして大切にしている部分を表現できたことは今後につながる収穫だ。

 試合後に相馬監督も「残念ではあるが、よく戦ってくれたと思う」と選手たちを讃えた。そして、「負けてしまったが、次の試合で勝ち点3を取るチャンスがある」と語り、「しっかりと次の試合に切り替えることが大事だと思う」と語った。「敗戦は久しぶりなので、またしっかりファイティングポーズをとってリバウンドメンタリティを出していきたい」。これまで全員で積み上げてきた自信は、たった1試合の敗戦で崩れることはない。いま最も大切なのは『目の前の試合に集中する』ことだ。

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 指揮官が繰り返し語る『目の前の試合に集中する』という言葉は、選手たちに深く浸透している。試合翌日のトレーニングでは、すでに選手全員がC大阪戦へ意識を切り替え、精力的にメニューに取り組んでいた。

「選手たちには目の前のことに集中して欲しいと言っている。もちろん、先を見てはダメ。過去のことも反省しないといけないが、出てしまった結果は変えられない。そこに縛られると雰囲気も悪くなるし、パフォーマンスも上がらない。目の前にあるものに自然と集中することが大切になる。楽しむようなトレーニングも本当に楽しまないと意味がない。だから、目の前のことに一生懸命になることが大事」

 指揮官の言葉通り、選手たちは互いに高い競争意識を持ちながらも、全員が協力し合い、一つ一つのメニューに全力を尽くした。試合から試合へ。この意識の徹底が次の勝利へつながる。

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 次の対戦相手はセレッソ大阪だ。直接対決ではアントラーズがC大阪に対して直近8試合で7勝1分と相性の良さをみせている。ただ、昨年のリーグ最終節では1-1の引き分けに終わり、ACL出場権を逃す結果となった。試合終盤の猛攻も奪えなかった、あと1点。あの悔しさを今回は晴らさなければいけない。

 さあ、無敗記録は途絶えたが、ここから再スタートだ。求められるのは勝利の二文字のみ。平日夜の開催ではあるが、アントラーズファミリー全員でともに戦い、必ず勝ち点3を掴み取ろう。

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