PREVIEW

photo

 直近のYBCルヴァンカップ札幌戦は、スコアレスドローに終わった。勝利を目指して試合に臨んだだけに、満足できない部分もあるが、グループステージ首位突破という最低限の結果を残せたことは大きな収穫だ。相馬監督も試合後の会見で「引き分けで良しというわけではないが、お互いが力を出し合ったゲームで引き分けという結果は妥当だったと感じている」と試合を振り返っていた。

 また、この試合ではカイキがスタメンに抜擢され、加入後初の公式戦出場を果たした。コンディション面ではまだ万全ではなく、周囲との連係が合わない部分も多々あったが、随所に光るプレーをみせてくれた。指揮官もカイキについて、「プレーを観ていてすごく賢さがある選手だなと感じた。自分が課されたタスクをこなし、それ以上に自分の良さを出していこうという姿勢があった。これからさらにコンディションを上げて、ゴールにつながるプレーが出てくればいいなと思っている」と、今後の活躍に期待を寄せていた。

photo

 これで相馬監督の就任から公式戦10試合無敗だ。結果が出ていることで選手たちは自信をつけており、トレーニングの雰囲気も非常に良い。指揮官は「思い通りの成績が残せない時期があった中で、選手たちが『やってやろう』、『周りの見る目を変えよう』という気持ちをいろいろな形で出してくれていると思う」と語り、チーム内の競争がさらに激化していることを喜んでいた。難しいミッションではあるが、このチーム状態を維持できれば、さらに上の景色が見えてくるはずだ。

 ただ、いくら無敗試合が伸びようと、我々のやるべきことは変わらない。目の前の試合の「勝利」をひたむきに目指すだけだ。相馬監督も選手たちに「目の前の試合に集中し続けること」を繰り返し求めている。札幌戦を終えた後も、指揮官は「この先、リーグ戦とプレーオフステージが続いていく。新しい選手たちの力も取り入れながら戦っていきたい」と語り、試合から試合への姿勢を貫いていた。

photo

 さあ、次はリーグ戦に戻り、サガン鳥栖とのアウェイゲームに臨む。対戦相手の鳥栖は暫定リーグ3位につけており、リーグ最少失点の堅守を誇る鳥栖のゴールをこじ開けるのは容易ではない。リーグ戦直近4試合で13ゴールと好調なアントラーズの攻撃陣でも、苦戦を強いられることを覚悟しなければいけないだろう。

 だが、求められるのは勝利のみ。アントラーズが上位に食い込むためには絶対に勝ち点を失ってはいけない試合だ。アントラーズファミリー全員の気持ちを一つに戦い、アウェイでも必ず勝ち点3を掴み取ろう。

photo

pagetop