PREVIEW

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 前節のアウェイ札幌戦で2-2と引き分けた後、ザーゴ監督と契約解除という大きな決断が下された。今、チームに変化をもたらすことが進化と向上、そして次なる栄光へつながる。そう信じて、相馬コーチに指揮権を託し、アントラーズは新たなスタートを切った。

 就任が発表された4月14日、相馬監督は「このような状況になってしまったことに対して、コーチだった立場として非常に責任を感じている」と苦しい胸の内を明かした。ただ、それでも努めて前を向いた。「立ち止まっているわけにもいかないーー」。今の厳しい状況から這い上がるためには、前を向いて戦い続けるしかない。続けて、決意に満ちた表情でこう語った。

「もう一度強いアントラーズを取り戻し、前に進んでいくために、大事に思っているクラブの力になっていきたい」

 指揮官交代を告げられた選手たちも、責任と懸ける思いを胸にトレーニングへ打ち込んだ。キャプテンの三竿は「ザーゴが求めていることを僕たちがピッチで表現することができなかった。選手みんなが責任を感じている」と非常に険しい表情で語ったが、「少しずつ相馬さんの色に染めていくと思う。相馬さんの意図を早く僕たち選手が汲み取って表現していかないといけない」と新たな決意も述べていた。下を向いてはいられない。勝利への気持ちを全員で共有し、限られた時間の中で準備を進めていった。

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 相馬監督の初陣は就任からわずか3日後、対戦相手は徳島ヴォルティスだ。徳島は直近5試合で4勝1敗と非常に良いチーム状態にある。三竿も「J2から上がってきたチームという考えは、誰ひとりとしてもっていない」と警戒心を強め、「まずはチームが一体となって、当たり前である『走る』とか『戦う』という部分を徹底的に突き詰めて、当たり前のことをみんなでできる雰囲気を作りたい」と勝利への決意を語っていた。

 アントラーズレッドの誇りを取り戻すために。まずは初陣となる徳島戦、どこにいても、心一つにアントラーズファミリー全員でともに戦おう。必ず明るい未来が開けるはずだ。

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