PREVIEW

photo

 前節の広島戦は前半に浅野のゴールで先制を許すと、相手の組織的な守備に苦しみ、アントラーズは効果的な攻撃を仕掛けることができなかった。後半に荒木のゴールで同点に追いつくも、追加点は奪えず、1-1の引き分けで決着した。

 試合後、ザーゴ監督は悔しさを滲ませながら「勝ち点2を失った」と語り、「僕が指導し続けている『はやいパス交換や相手の嫌がるところへ侵入して、そこにパスを供給すること』をもっと突き詰めていかないといけない。今はその質を向上していく必要がある」と話した。連戦が続き、戦術的な対策を練る時間は限られているが、選手の立ち位置と役割を整理しなくてはならない。組織的な守備を敷く相手をどう崩していくか。乗り越えなければいけない大きな課題を突きつけられた。

 ただ、1試合の結果で悲観的になる必要はない。必要なのは、いまのスタイルに対する自信、そしてさらに進化していくという決意だ。課題があるのならば、勝ちながら改善していけば良い。困難があれば、全員で乗り越えていけば良い。アントラーズのメンタリティは30周年を迎えた今も昔も変わらない。

photo

 次はベスト電器スタジアムに乗り込み、昇格組のアビスパ福岡と対戦する。福岡は前線からの組織的な守備を得意としており、攻守両面でアグレッシブなプレーを仕掛けてくることが予想される。また、前節の徳島戦で今季J1初勝利を飾り、自信もつけている点も警戒が必要だ。アントラーズとしては広島戦の反省を活かして、まずは先制点を奪い、試合を支配して勝ち点3を狙いたい。

 さあ、求められるのは勝利のみ。結果を残しながら成長し、着実に順位を上げていこう。いまのフットボールを信じて戦い続けた先には、歓喜の瞬間が待っているはずだ。アウェイでもアントラーズファミリー全員で戦い、ともに勝利を掴み取ろう。

photo

pagetop