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「今日の結果を受け入れて、水曜日に向けて準備を進めていきたい」

 前節の札幌戦は悔しい敗戦を喫した。だが、中2日ですぐに神戸戦が控えている。落ち込んでいる暇はない。指揮官はすぐに前を向いた。厳しい連戦は、一喜一憂することなく、目の前の試合に集中して、駆け抜けることが必要だ。

 選手たちもよくそれを理解している。激闘の余韻が残る中だったが、上田は「これからも連戦が続いていく。今日の試合は負けてしまったが、チームとしてこの敗戦を整理して、次は必ず勝利できるようにしていきたい」と語った。そして、松村も「これからもハードなスケジュールが続いていくが、だからといって負けていいチームではない。今日負けてしまった分、しっかり次の試合で勝利したい」と続いた。この敗戦を神戸戦のモチベーションへと昇華し、強い気持ちで戦う必要がある。

 もちろん、過密日程で選手たちに疲労が蓄積していることは否めない。10月14日に九州の鳥栖で戦い、すぐに鹿嶋へ帰還して、18日に札幌で戦った。そこからまた鹿嶋へ戻り、中2日で今度は神戸と戦う。長距離移動が続く中での連戦は、百戦錬磨でタフな選手たちでも堪える部分がある。指揮官も「これから中2日が続いていく。まずはコンデションをできるだけいい状態へと戻すということをしなければいけない」と険しい表情で疲労の影響を認めた。

 だが、もちろん日程を言い訳にはできない。常勝鹿島の歴史を築き上げた偉大な先人たちはどんな苦難の時期でも勝つための努力を続けてきた。アントラーズのユニフォームを纏う以上は常に勝利のため、全力を尽くすことが求められる。

 今の選手たちにも伝統は間違いなく受け継がれている。厳しいときこそ団結し、勝利への強い気持ちを示す必要がある。この試合を乗り越えれば、きっと選手とチームは一回り成長できるはずだ。

 いよいよ神戸との再戦だ。シーズン前半戦の対戦では、ホームで2-2と引き分けた。2020年元日、天皇杯決勝の雪辱は、いまだ果たせていない。今回こそはなんとしてでも勝利が必要だ。

 厳しい戦いになることは間違いない。だが、絶対に勝とう。アントラーズファミリー一丸で戦い、必ず勝ち点3を掴み取ろう。

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