PREVIEW

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 前節名古屋戦はアクシデントの連続だった。先発出場が予定されていたキャプテンの三竿がウォーミングアップ中に負傷し、メンバーの変更を余儀なくされると、試合開始早々に不運な形でPKを献上し、先制点を許してしまった。そして、前半のうちに相手との接触で和泉が負傷交代を強いられると、さらに後半にはアラーノが2枚目のイエローカードで退場処分を受ける。結果は0-2と数々の不運に泣く、悔しすぎる敗戦だった。

 しかし、どんな不運があったとしても、敗戦の言い訳にはならない。名古屋の堅固な守備を崩しきれなかったことは、紛れもない事実だし、攻撃のバリエーションと精度に関しては、これからも改善しなければいけない。そして、何よりカシマスタジアムに駆けつけた今季最多の8,912人のアントラーズファミリーに、悔しい思いを味わわせてしまったことは真摯に受け止める必要がある。この敗戦を、悔しさを成長の糧にして、もっともっと強くならないといけない。

 横浜FM戦までは中2日と時間はない。気持ちを切り替えて、目の前の試合に全神経を集中する必要がある。敗戦の後こそ、これまで継続してきたことに自信を持ち、胸を張って戦うことが求められる。

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 もちろん、選手たちもそれをよく理解している。名古屋戦後の会見で永木亮太は悔しさを滲ませながら、「相手の守備の堅さが増し、こじ開けることができなかった。なんとか1点を取ろうとしていたがカウンターで失点してしまった」と反省の弁を語ったが、すぐに「次も負けられない試合になる。アウェイで勝って帰ってきたい」と、次節へと気持ちを切り替えていた。

 横浜FM戦で求められるのは、戦う気持ちをみせること。アントラーズレッドのユニフォームに袖を通す以上は、どんな逆境に立たされても、這い上がる強さを見せる必要がある。立ち上がりから球際の勝負で勝利し、高い強度のプレーの連続で、相手を圧倒しよう。日産スタジアムのビジタースタンドには、ホームチームをも凌駕するアントラーズレッドの情熱が燃えるはずだ。ファミリーが一丸となって戦い、勝利への執念をみせれば、必ず結果はついてくる。

 これまで幾多もの困難を乗り越えてきた。最後まで全力を尽くし、アントラーズファミリー全員でともに戦おう。

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