PREVIEW

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 前節のアウェイ仙台戦は、新型コロナウイルス感染症の陽性反応を受けた永戸、濃厚接触者と判断された杉岡、荒木、町田、関川、山田、常本、出場停止の三竿のほか、負傷の和泉や染野、白崎も出場できず、限られたメンバーで試合に臨むことになったが、エヴェラウド、アラーノ、上田のゴールで3-1と勝利を収めた。リーグ戦最後のアウェイゲームで勝ち点3を得たことは、ACL出場権獲得のためにも、いい流れで『クライマックス4』へ向かうためにも大きな意味を持ってくる。

 これでリーグ戦は残すところ、『クライマックス4』のみとなった。選手たちのモチベーションも自然と高まっている。エヴェラウドは「残りの4試合をホームでできるというアドバンテージをしっかりと活用しなくてはいけない。自分たちはこの4試合をどう勝ち抜いていくかが大事になってくる」と話し、「上位チームとの対戦もあるが、相手どうこうと言うよりは、まずは自分たちのやるべきことをやる。その意識を全員で持ちながら戦っていきたい」と、選手全員の気持ちをうまく代弁してくれた。

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 リーグ戦最後の4試合をすべてカシマスタジアムで戦えることは、我々にとって本当に大きなアドバンテージだ。アントラーズファミリーからの力強い拍手は、ゴールに迫る迫力を、苦しい時間帯を耐え凌ぐ力を、逆境を乗り越える勇気を与えてくれる。

 レオ シルバもかつて「アントラーズを応援してくれている人々に伝えなければいけない。皆さんの情熱や熱気は、きっと皆さんが思っている以上に僕ら選手の力になっているということ」と話していた。そして、「試合中に劣勢を強いられている場面では、皆さんの存在感とありがたみを痛感する。どんなに難しい状況でも一緒に戦ってくれるファン・サポーターの存在は、僕らの背中を押してくれる力がある」と、聖地でしか味わうことの出来ない感覚があると語ってくれた。

 フットボールでは、理屈を情熱が凌駕する場面が必ず訪れる。アントラーズファミリーの情熱を後ろ盾にした選手は勇躍し、「何か」の力が宿ったように闘うことが出来る。

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 さあ、クライマックス4の初戦だ。アントラーズファミリー全員の気持ちを一つに戦わなくてはいけない。試合前に勝利へのイメージを膨らまそう。高揚感と緊張感に包まれる聖地、選手たちがピッチに姿を現せば、熱のこもった大きな拍手が空間を支配する。ここは我々のホームだ。勝利への渇望と闘争心が体の奥底から湧き出してくる。ゴールが決まる興奮、試合終了のホイッスルが鳴り響いたときの喜びーー。

 決して簡単な試合にはならない。だからこそ、全員でともに戦おう。勝利への決意を胸に刻み、気持ちを一つに戦えば、必ず歓喜の瞬間が待っている。


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