前節の大分戦は、ホームで悔しい敗戦を喫し、連勝は「7」でストップした。だが、下を向く必要はない。どんな強いチームも連勝が止まるときは来る。本当に大切なのは、連勝が止まった次の試合から、また勝ち続けることだ。
ザーゴ監督も「まだ残り14試合あり、盛り返すチャンスがある。連勝をしていれば気持ちは乗っていくものだが、1つの負けで急にお互いの信頼がなくなるわけではない。継続していこう」と、選手たちへ伝えた。新たなフットボールスタイルを貫くこと。挑戦を続けていくこと。改めて、チーム全員で目指すべき方向性を再確認した。
新たなフットボールスタイルは着実にチームへ浸透しているし、7連勝で勝ち得た自信や信頼が、簡単に崩れることはない。ただ、いまのチームは未完成であり、向上の余地を多分に残していることも、また事実としてある。収穫と課題を冷静に分析し、次の勝利に繋げることが重要だ。
「試合数を考えれば、まだまだ1位を目指していかなければいけない。1敗すれば終わりではない。物事をやり続けること、信頼関係をもっと深めていくこと。それを目指し続けることが大事になってくる」
我々の目標は変わらない。指揮官は力強く語った。目指すべき頂との差が開こうとも、可能性のある限り、自分たちを信じて戦い抜く。目の前の一試合に集中し、全力で戦い抜けば、どんな結果になろうとも、必ずチームは成長できるし、前に進める。そして、信じて突き進んだ先には、歓喜の瞬間が待っていると知っている。
さあ、10月最初の試合は、真価が問われる戦いだ。前回、G大阪と対戦した時には、試合終了間際に犬飼が劇的な同点ゴールを決めて、なんとか引き分けに持ち込んだ。昌子源を擁するG大阪の堅固な守備を崩すのは容易ではない。彼の凄みはアントラーズファミリーが一番知っているはずだ。今回も非常に厳しい戦いになることを覚悟しなければいけない。
進化への決意を、勝利への渇望に変えて。アウェイでもアントラーズファミリー全員でともに戦おう。