FREAKS

鹿島アントラーズユース 柳沢敦監督
高円宮杯プレミアリーグへの展望

個々の特長を生かしたチームに

特集

柳沢 敦

2024/4/5

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2023シーズン、アントラーズユースは高円宮杯プリンスリーグ関東で優勝し、プリンスリーグプレーオフを勝ち抜いた。そして2024シーズンは2019シーズン以来となる高校年代最高峰の舞台、高円宮杯プレミアリーグEASTで戦う。高校3年生が卒業して新たなチームで挑むなか、柳沢ユース監督が描く新シーズンへの展望とは。


高いレベルを日常とした強化

東京国際大学、東洋大学、早稲田大学、筑波大学……。

新シーズンに向けて実施している練習試合の数々。そこには大学名がずらりと並ぶ。ひとつ上のカテゴリで戦う相手との対峙を繰り返しながら、高いレベルを日常とした強化が進んでいる。

「僕自身、コーチとして見させてもらった2年間に高円宮杯プレミアリーグを体感しました。やはり全体的なレベルはもちろん、フィジカル面も含めて甘くないリーグだと思っています。そのなかで戦うことを踏まえると、大学生に対しても堂々と戦える力がないといけません。日常から高いレベルにすることで成長してほしいという狙いがあります」

当然、試合中にうまくいかない場面もある。入寮がそれぞれのタイミングになってしまうこの時期は、メンバーがそろわない難しさもある。近年では年代別代表に選ばれる選手が増えて喜ばしい反面、チームを作り上げる難しさにも直面しているのが現状だ。毎年、新チームで始動するアカデミーならではの難しさと向き合いながら、柳沢監督は今年も現状に合わせたチームづくりを進めている。

「今までやってきた形は、いい守備からいい攻撃につなげていくことです。(ボールを)奪い切った瞬間に、相手のバランスが悪いところを突いて決め切る。そこは今年も変わらず表現していきたい。昨年のチームと比べるとまだ欠けているところがあるので、そのベースを上げていくことと、試合を重ねていくなかで成長していかないといけません」

今年はシーズン中もメンバーを固定できない可能性がある。

「今年は徳田誉と松本遥翔がトップチーム登録(2種)になりました。基本的に試合時であっても、必ず(2人が)いるかどうかが分からない状況です。その意味では、今いるメンバーでどう構築していくかを考えると、やはり個々の特長を生かしながら(のチームづくり)になっていくと思います」

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曽ケ端GKコーチと話し合う柳沢ユース監督


「納得いかない」。2023年夏、選手から監督への提案

チームをまとめる手応えとして、昨年にいい形で成功体験を得た。

「昨年はひさしぶりに海外遠征を経験できました。修学旅行でオーストラリア、大会参加でインドネシアに遠征できて、チーム内での理解が深まった。外国籍選手との試合経験だけでなく、いつもと違った環境もすごく大事なんだと感じました」

8月に実施した、レアル・マドリードやFCバルセロナとも対戦したインドネシアへの海外遠征でのことだ。ピッチ外で“ゆるみ”を感じた柳沢監督は、選手たちを集めて声をかけた。だが、…

続きは、4月下旬発行予定の「ACADEMY FREAKS vol.4」にてご覧ください!柳沢監督の巻頭インタビューをはじめ、アントラーズユース3年生の素顔や、全国制覇を成し遂げた鹿島ジュニアユース・篠原義貴監督の言葉など、充実のラインナップをご用意しております!

2023年夏の出来事を経て力強く成長し、高円宮杯プレミアリーグ昇格を成し遂げたアントラーズユース。2024シーズンは高校年代最高峰の舞台での戦いに臨みます!

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