ムアントン戦のみどころを読む!
「しっかりとリフレッシュをして、グループを首位突破できるように準備をしていきたい」
興奮冷めやらぬ夕空の下、指揮官はすでに次なる戦いを見据えていた。埼玉スタジアムで浦和を破った会心の90分から、まだ数十分も経っていない。記者会見室で石井監督が紡いだ言葉は、あの勝利が通過点であること、アントラーズが歩みを止めてはならないことを改めて、そして真っすぐに示すものだった。敵地でのウノゼロは6ポイントの価値があり、キャプテンも「これを続けていくことが大事」と頷いていた。だからこそ、次も――。必ずや勝利を収めなければならない。
あの激闘から1日のオフを挟み、チームは6日にトレーニングを再開した。ゴールデンウィークの真っただ中、練習を終えた選手たちは子どもたちをピッチに呼び寄せ、楽しいひと時を過ごした。憧れの的として、ヒーローとして。ともにボールを追った時間は子どもたちにとってかけがえのない思い出となったはずであり、同時に選手たちのリフレッシュにもなったはずだ。険しい道のりを前にして、クラブハウスに笑顔があふれたひと時だった。
大アウェイで浦和を破り、首位に立った。ホームで逆転勝利を収めた鳥栖戦を含めて、“最高のGW”になったことは間違いない。それでも、その事実は何の安堵感ももたらさない。戦いは続いていくのだから。難敵が次々と立ちはだかるのだから。アントラーズは6月末までの2か月間で、浦和戦を含めて10試合を戦う。うち7試合がホームゲームであるという日程上のアドバンテージを活かし、勝利を積み重ねていかなければならない。
5月10日。次なる相手は、タイ王者のムアントン・ユナイテッドだ。2月28日、忘れもしない敵地での屈辱。PKを失敗し、後半アディショナルタイムに勝ち越しを許して敗れた失意の90分。あれから互いに3試合を戦い、ともに最終節を待たずして決勝トーナメント進出を決めた。ムアントンにとってはアントラーズ戦の勝利がACL初白星であり、グループステージ突破もクラブ史上初の快挙だ。5試合を終えて未だ無敗という事実が、彼らの充実ぶりを物語っている。
そんな相手を迎え撃つ最終節。勝者がグループEの首位通過を決める。昌子は先日、蔚山現代FC戦を前に語っていた。「自分たちもそうだけど、同じ相手に2度負けるというのは許されないと思ってくるはず」。その言葉を今、己に突き付ける。“消化試合”という見方をされることもあるだろうが、聖地で、ここカシマスタジアムで、負けるわけにはいかない。勝つしかない。
さあ、グループステージ最終節が幕を開ける。アジア制覇への道のりはまだまだ長く険しいが、グループ首位クラブとしてラウンド16へ歩みを進めることが、のちに振り返った時、頂点へ登り詰めるにふさわしい過程だったと言える日が来ると信じて。カシマで、ともに戦おう。連勝街道を突き進むために。勝利の喜びを分かち合うために。
興奮冷めやらぬ夕空の下、指揮官はすでに次なる戦いを見据えていた。埼玉スタジアムで浦和を破った会心の90分から、まだ数十分も経っていない。記者会見室で石井監督が紡いだ言葉は、あの勝利が通過点であること、アントラーズが歩みを止めてはならないことを改めて、そして真っすぐに示すものだった。敵地でのウノゼロは6ポイントの価値があり、キャプテンも「これを続けていくことが大事」と頷いていた。だからこそ、次も――。必ずや勝利を収めなければならない。


大アウェイで浦和を破り、首位に立った。ホームで逆転勝利を収めた鳥栖戦を含めて、“最高のGW”になったことは間違いない。それでも、その事実は何の安堵感ももたらさない。戦いは続いていくのだから。難敵が次々と立ちはだかるのだから。アントラーズは6月末までの2か月間で、浦和戦を含めて10試合を戦う。うち7試合がホームゲームであるという日程上のアドバンテージを活かし、勝利を積み重ねていかなければならない。




さあ、グループステージ最終節が幕を開ける。アジア制覇への道のりはまだまだ長く険しいが、グループ首位クラブとしてラウンド16へ歩みを進めることが、のちに振り返った時、頂点へ登り詰めるにふさわしい過程だったと言える日が来ると信じて。カシマで、ともに戦おう。連勝街道を突き進むために。勝利の喜びを分かち合うために。
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