蔚山現代FC戦のみどころを読む!

 いよいよ、アジアでの戦いが幕を開ける。再び世界で戦うために、世界とクラブをつなぐために――。AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節。極めて重要な意味を持つオープニングマッチ、舞台は聖地・カシマスタジアムだ。
 2年ぶりのACL出場を決めたアントラーズにとって、このタイトルは未だ到達し得ぬ景色であり、至上命題でもある。昨年末のFIFAクラブワールドカップでかけがえのない経験を積み、そして悔しさを刻んで迎えた2017シーズン。全タイトル制覇を目指す1年、あらゆる試合に全力で臨むスタンスは不変だが、特別な思いを抱かずにはいられないのがACLだ。永木は「アントラーズはACLで優勝していない。このタイトルを獲りたいという思いが一番強い」と、力を込めている。
 そのオープニングマッチで激突する蔚山現代FCは、2012シーズンのACL王者だ。今年1月まで増田誓志が所属していたことで、アントラーズサポーターにも馴染みがあるクラブかもしれない。昨季のKリーグ・クラシックは4位に終わり、本来であれば今大会の出場権は得られないはずだった。しかし、2位の全北現代が審判不正買収等によって参加資格を剥奪されたことで、繰り上げでプレーオフに臨むことが急きょ決定。2月7日、香港の傑志との一戦はPK戦までもつれ込んだものの、4-3で制して本戦出場を決めた。予定外のプレーオフ出場により、プレシーズン期間が短縮された影響は少なからずあったはずだ。グループステージ初戦にはしっかりと照準を合わせてくるだろう。
 さあ、2年ぶりのACLが始まる。グループステージは全6試合。リーグ戦の合間を縫う形で、ミッドウィークに開催される。対戦相手が難敵揃いであることは言うまでもないが、長距離移動の連続で疲労が蓄積されていくこと、時に“アウェイの洗礼”とも言える、劣悪なコンディションでの試合を強いられる可能性があることは過去に経験済み。だからこそ、地の利を生かせるホームゲームではしっかりと勝利を収めなければならない。ましてや、この試合は大会初戦でもある。極めて重要な意味を持つ90分だ。
 今季からスタンドが入れ替えとなり、ホームのサポーターズシートは南側へ配置転換されることとなった。アントラーズの全てを見守ってきた聖地が、新たな風景とともに迎える新シーズン。その初戦は、世界とクラブをつなぐための第一歩だ。アジア制覇へ、アントラーズの挑戦がここから始まる。
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