PREVIEW
公式戦では鬼木アントラーズの初陣となった前節のアウェイ湘南戦は、悔しい結果に終わった。開始直後こそ、主導権を握った展開を作れたものの、その後は湘南ペースに持ち込まれ、0-1という結末を迎えた。
この試合を振り返り、鬼木監督は「やりたいことがあまりできなかったゲームだった」と述べた。しかし、それでも今後の糧になるところはあったという。
「ただ、自分自身を見直すという思いになった。あの1敗を大事にしたい。内容のところもあるが、色々な考え方や勝負に対する思いは非常に感じた」
チームとして、理想とする形まではまだまだ遠い。だからこそ、鬼木監督はここから選手たちとともに、また困難な道を歩んでいこうとしている。そして、選手たちも指揮官と同じ思いを抱いている。湘南戦で奮闘を見せた安西は、こう語る。
「続けていくことは、チームとしても僕たち選手一人ひとりが分かっている。その中でも勝たなければいけないということも分かっている。開幕戦に負けてしまったということは事実。終わってしまったことなので、切り替えて、次は勝てるようにしていく」
ホーム開幕戦となる明日の試合。対峙するのは、安西にとって特別な相手である東京Vだ。
「古巣なので、絶対に勝ちたい。昨シーズンは3-0から3-3に追いつかれたりもしている。個人的にも熱くなるものがある相手なので、とにかく勝ちたい」
その心意気やよし。あとはピッチ上でアントラーズの誇りと魂をぶつけるだけだ。2025シーズン初陣となるカシマで、ともに戦おう。