PREVIEW

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先の神戸戦は、本来のアントラーズらしい勝利となった。序盤から植田、関川のセンターバックコンビを中心に相手のストロングポイントを丁寧に消しながら粘り強く守り、そして後半は一気呵成に攻め立てる。

最後は安西のスローインから優磨の卓越したスルーパス、名古の鋭い動きからのシュート、そしてゴール前に仲間を信じて走り込んだ濃野が決めた。1-0(ウノゼロ)で、"宿敵"神戸をカシマスタジアムで撃破したことは今後の戦いに大きな弾みとなることだろう。

連戦の疲れもあるなか、攻守にチームをけん引した優磨は、「改めてこのカシマスタジアムは特別だと思った。皆さんの声援はものすごく前向きになることを選手全員が体験できた」と、常に選手たちへ寄り添ってくれるアントラーズファミリーへ感謝の気持ちを伝えた。この一体感こそが、次の戦いへのエネルギーとなる。

そして戦いの舞台は、YBCルヴァンカップへと移る。1stラウンド3回戦、対するはFC町田ゼルビアだ。町田を単なる"昇格組"であるというようなことを考えるものは、もう誰もいないだろう。

現在、リーグ戦では暫定首位を走り、その戦い方に一切ブレを感じない町田。2カ月前、J1リーグでの初対戦では、苦杯を嘗めさせられた。明日の舞台もまた、あの時の町田GIONスタジアム。借りを返す時が、来た。

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