PREVIEW

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水曜日の天皇杯ラウンド16は、積もり積もった借りを返せた試合となった。天皇杯では過去2年連続敗れている甲府に先制されながらも、藤井、そして植田のゴールで2-1と逆転勝利。いずれもギリギリの時間帯で決めた、意地と誇りが詰まったゴールだった。

試合後、前半アディショナルタイムにそのスピードと個人技でチームを救った藤井は、「昨日、岳君が『誰が出てもアントラーズだぞ』と言っていた。今後もそこを意識して誰が出ても勝たせるプレーをしなければいけない」と語った。その言葉通り、出場した選手たちは己の力をチームのために振り絞った。

また終了間際に決勝弾を甲府ゴールに叩き込んだ植田は、「自分のところで絶対に決めきるというところは、(リーグ戦前節の)浦和戦の後から意識していたところだった」と、チームリーダーとしての覚悟を語った。チームの全員が自分のやるべきことを知っているアントラーズは、強い。

明日はリーグ戦に戻り、アウェイで東京Vと対戦する。リーグ前半戦のホームゲームでは一時、3点リードしながら終了間際まで粘られ、終わってみれば、3-3のドロー。「誰が出てもアントラーズ」「絶対に決めきる」という、水曜日のゲームで見せた姿勢をもう一度見せるには、これ以上ない対戦相手だ。

明日もディープレッドの誇りを胸に、心をひとつにして戦う。そしてまた、ともに歓喜を分かち合おう。

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