PREVIEW
先のアウェイ神戸戦は、厳しい結果に終わった。開始早々の8分、名古のCKからチャヴリッチの豪快なヘディング弾で先制するも、その後は3失点。いずれも、神戸の力にねじ伏せられた失点だった。
前半の低調な戦いぶりに奮起し、選手たちも後半、何度も決定機を作り出したが、最後まで神戸の堅守を破ることはできなかった。試合後の選手たちの表情は悔しさに満ちていた。
それでも、アウェイゴール裏に集った"12番目の戦士"たちは熱い激励のコールを送ってくれた。ポポヴィッチ監督も、「本当に、ファン・サポーターの皆さんには感謝しかない」と試合後に深い感謝の言葉を残した。
その敗戦から1週間。その間、佐野がドイツへ旅立ち、そして垣田が柏のユニフォームに袖を通すことを決断した。チームは大きな転機を迎えている。
前節、久々の先発出場を果たした樋口は、「久しぶりにスタメンで試合に出て少し感覚も違った。ただ、チャンスに関わることができたことはポジティブなこと。それをプラスに捉えてやっていく」と語る。佐野が移籍したことで、アントラーズの中盤は変化を余儀なくされる。その中で、樋口をはじめ、残された選手たちがどんな戦いを見せてくれるのか。
明日は、ホームのカシマスタジアムに札幌を迎えての一戦。一人ひとりが覚悟を見せる時が来た。