PREVIEW

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 前節のホーム川崎F戦は、序盤から試合へかける思いがチーム全体から伝わってくる素晴らしい戦いぶりだった。チャヴリッチ、優磨の2ゴールで川崎Fに2-1と勝利。絶対に欲しかったこの勝利に、カシマスタジアムは歓喜に満ちた。

 ポポヴィッチ監督は試合後、「カシマスタジアムの大きな魅力は、やはりこの雰囲気だ」と“12番目の選手”たちに深い感謝の意を述べた。ともに戦い、ともに勝利を手にする。これがどれほど幸せなことか。この川崎F戦で、あらためてその思いを深く知った。

 今季初先発で、決勝点を導く活躍を見せた名古は「チームとしてボールを奪い、得点につなげられた」と、自らのプレーよりもチームメートとの連係に喜びを示した。またゴールを決めた優磨は「チャンスが来ると信じて、ゴール前で準備していたことが良かった」と、仲間を信じる大切さをあらためて説いた。この一体感こそ、アントラーズの強さの源。立ち返るべき原点があることが、選手たちをさらに強くする。

 そして今節、再びホームのカシマで戦う。その相手は、ジュビロ磐田。Jリーグ創設期から数々の名勝負を演じてきた宿敵との対決が再び実現するが、カシマでの対戦は2022年5月3日以来、実に「697日」ぶりだ。

 インターナショナルマッチウィークのため、2週間の中断期間があったが、優磨は「まだまだ完成しきっていない自分たちからしたら大きな時間だった。毎日100%を出し切ってハードワークすることを求める監督のもと、非常にいいトレーニングができているし、全員がもっとうまくなろうという気持ちでやっている」と、その熱気に満ちた日々のトレーニングを振り返る。

「僕たちはまだ完成されたチームではない」

 この優磨の言葉通り、選手たちは挑み続ける。今週末も、再びカシマでともに戦おう。 

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