PREVIEW

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 リーグ第16節のアウェイ浦和戦は、スコアレスドローという結果に終わった。前半は全局面で浦和を圧倒したものの得点を奪えず、後半は守勢に回り、最終的になんとか勝ち点1をもぎ取った展開となった。多くの収穫を得たと同時に、今後取り組むべき課題が明確になった試合だった。

 そんな浦和戦から一夜明け、チームはすぐに天皇杯2回戦へ意識を切り替えた。負けたら終わりのノックアウトトーナメント。そして浦和戦から中2日と厳しい日程で臨む。これまで出場機会が限られた選手にも、チャンスが巡ってくるはずだ。チーム全員がいま一度士気を高めて、準備を進めた。

 対戦相手のHonda FCは、静岡県浜松市に本拠地を構え、JFLに所属する。カテゴリーこそJFLだが、天皇杯ではこれまでJリーグ加盟クラブと互角の戦いを演じており、2019年、2020年には2大会連続で準々決勝進出、今大会でも1回戦でJ3の奈良クラブを下して勝ち上がってきた。国内屈指の強さを誇るアマチュアクラブだけに、今回も難しい試合となるだろう。

 なお、歴史を紐解けば、アントラーズとHonda FCは深い関わりがあるクラブだ。アントラーズの創世記、Honda FCの前身である本田技研工業サッカー部から宮本征勝氏をはじめ、本田泰人氏、黒崎久志氏、長谷川祥之氏など、多くのスタッフ・選手が加入した。本田技研工業サッカー部がなければ、アントラーズの歴史はまた違うものになっていたはずだ。今回はそんな歴史的な関わりの深いクラブとの対戦になる。

 さあ、いよいよ今年も天皇杯が始まる。タイトルへの重圧がかかる一発勝負。求められるのは内容よりも、まずは結果だ。平日のナイトゲームではあるが、アントラーズファミリー全員でともに戦い、必ず3回戦へ勝ち進もう。

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