PREVIEW

PHOTO""

 先の横浜FC戦は、苦戦を強いられたものの、狙い通りの形でゴールを奪い、3-1で快勝した。ショックの大きかったホーム開幕戦から完全に立ち直り、アウェイで価値ある勝ち点3をつかみ取った。

 結果のみならず、内容に目を向けても非常にポジティブな要素の多い試合だった。立ち上がりから高い強度でプレーし、3試合連続で早い時間帯に先制点を奪ったこと。そして、後半はシステムを4-4-2に変更し、攻守の新たなバランスを見出せたこと。さらに、途中出場の選手たちがしっかりと強度を保ち、3-1とリードを広げられたこと。どれも今後の自信につながる大きな収穫だ。

 そんな充実の一戦を終えて、次はYBCルヴァンカップ グループステージ 第1節 柏レイソル戦に臨む。ここまでのリーグ戦3試合では、すべて同じ11人がスタメンに名を連ねていたが、横浜FC戦から柏戦までは中3日と、回復の時間が限られている。これまで出場機会が限られていた選手たちにとって、大きなチャンスとなる一戦だ。また、今大会では、2019シーズン以来となる「U-21選手の先発出場義務ルール」が導入されており、若手選手にとっても絶好の出場機会となる。

 無論、選手たちも柏戦が持つ意味をよく理解している。横浜FC戦の翌日から、柏戦のメンバー入りをかけて、高い熱量で、激しいチーム内競争が繰り広げられた。固定化されつつある序列を覆せるかどうかは、自分たち次第。各選手が練習のなかで個性を出そうと奮闘し、アグレッシブにプレーした。選手たちのモチベーションの高さが、ひしひしと伝わってきた。

 さあ、この一戦の重要度は誰もが認識している。YBCルヴァンカップのグループステージを突破するためにも、チーム全体で勢いをつけるためにも、初戦は絶対に勝利しなければならない。

 全員の力を結集させて、勝とう。強い団結力とアントラーズレッドの誇りを胸に、アウェイから勝ち点3を持ち帰る。

PHOTO""