PREVIEW

PHOTO""

 前節のホーム札幌戦は、キックオフの流れから樋口が電光石火の先制点を決めると、樋口が蹴ったコーナーキックから植田、優磨が豪快にヘディングでゴールを決め、3-0で勝利した。中断期間明けの一戦で最高の結果を手に入れることができた。

 ただ、結果だけでなく内容を見ても、ポジティブな要素が数多く見られた試合でもあった。チームとしての共通認識を持ち、後方から流れるように相手陣内へ侵入。トレーニングで積み上げてきた『スペースをつくって、使う』、アグレッシブなフットボールを展開することができた。札幌と比較すれば、日程面での有利があったとはいえ、今後の自信につながる非常に大きな勝利だ。

 しかし、ここで足を止めることはできない。岩政監督も「素晴らしい勝利だったし、内容としてもトレーニングしてきたこと、あるいはずっとやってきたことが実を結んだ感触を得ている。ようやくここまで辿り着いた気がする。ただ、ここからが本当の勝負だと思っている。上位に殴り込みをかけるにはいい勝利だった」と、試合後すぐに次を見据えていた。首位の神戸との勝ち点差は「8」。この差を縮めていくためには、勝ち続けるほかない。

 そして、次は大事な、大事な、上位対決。前節終了時点で3位に位置する名古屋とのアウェイゲームに臨む。名古屋は中断期間明けとなった天皇杯のラウンド16で、浦和に3-0と勝利した。そして、国立競技場のホームゲームとして開催されたリーグ前節は、新潟相手に1-0で勝利し、2試合連続のクリーンシートを達成した。ここまでの失点数「20」は、アントラーズと並んでリーグ3位タイの数字。得点数もアントラーズと同じリーグ4位タイの「31」を記録している。鉄壁の守備と鋭いカウンターには、我々も苦戦を強いられることを覚悟しなければならない。

 今節も非常に難しい試合となるだろう。だが、上位対決を制さなければ、順位は上がらない。アウェイでも求められるのは勝利のみ。アントラーズファミリー全員でともに戦い、必ず勝ち点3を持ち帰ろう。

PHOTO""