PREVIEW
前節のホーム札幌戦は、キックオフの流れから樋口が電光石火の先制点を決めると、樋口が蹴ったコーナーキックから植田、優磨が豪快にヘディングでゴールを決め、3-0で勝利した。中断期間明けの一戦で最高の結果を手に入れることができた。
中断期間前、最後の試合となったJ1第21節のアウェイFC東京戦。PK戦の末に敗れた天皇杯3回戦から中3日、さらに先制点をFC東京に許す苦しい展開となったが、この逆境を全員で跳ねのけ、3-1で逆転勝利をつかみ取った。
試合後、岩政監督は「試合が始まるまで、選手たちもかなり苦しいメンタルだったと思う。サポーターの皆さんの声を聞きながら奮い立って、先制された中でも盛り返して3点取って勝つことができた。なかなかできることではないし、素晴らしかった」と選手たちを称えた。ただ、「失ったタイトルが戻ってくるわけではない」と引き締め、「ここからさらに精進して、次のタイトルを獲れるように、失ったものを取り戻せるようにしていきたい」と、決意を新たに中断期間に入った。
3週間にわたる中断期間は、うだるような暑さが続いた。だが、それでも各々がコンディショニングを徹底し、全力でトレーニングに取り組んだ。そして、新たにヴァンフォーレ甲府から須貝英大が加入。筑波大学、拓殖大学とトレーニングマッチを行い、連係を確認しながら、チーム一丸で準備を進めた。
そして、充実した中断期間を経て、再開初戦に臨む。対戦相手の北海道コンサドーレ札幌は、非常にアグレッシブなチームであり、リーグ屈指の攻撃力を誇る。ここまでチーム最多タイの得点数を記録していた金子拓郎が、海外移籍でチームを去ったものの、前線には高い個人能力を持つ選手が揃っており、警戒が必要だ。今節も非常に難しい試合となることを覚悟する必要がある。
さあ、いよいよ中断期間が明け、リーグ再開。上位との勝ち点差を縮めるためには、勝ち続けるしかない。厳しい暑さのなかで、難しい試合となることが予想されるが、アントラーズファミリー全員が一丸となって、必ず勝ち点3をつかみ取ろう。