PREVIEW

　天皇杯3回戦で甲府に敗れ、一つのタイトルを失った。この一戦にかける思いは強かっただけに、敗戦という事実は心に重くのしかかる。

　しかし、突きつけられた現実を直視して、挑み続けるしかない。今シーズンはまだまだ続く。残すタイトルの獲得に向けて、歩みを止めることはできない。

　次はリーグ戦に戻り、アウェイでFC東京と対戦する。FC東京は監督交代後から調子を上げており、ピーター クラモフスキー監督就任初戦となった第18節で名古屋に2-0と勝利すると、第19節で柏を1-0で下して、2連勝を飾った。つづく、第20節では浦和と0-0で引き分け、リーグ戦3試合負けなし。そして、天皇杯3回戦では東京Vとの東京ダービーをPK戦の末に制し、さらに勢いをつけている。

　両チームともにPK戦まで戦った天皇杯3回戦から、中3日で試合に臨む。暑さが一段と厳しくなってきたなかで、どれほど強度を保って戦えるかは、試合のカギを握る。体力的にも精神的にも、タフな試合となるだろう。

　ただ、タイトルを失った悔しさを少しでも和らげるためには、一つひとつ、目の前の試合で勝利を重ねていくしかない。リバウンドメンタリティを示し、全員の心ひとつに戦い続ける必要がある。

　アウェイでも、求められるのは勝利のみ。アントラーズファミリー全員で戦い、必ず勝ち点3を持ち帰ろう。