PREVIEW
先の天皇杯2回戦はリーグ戦からスタメン11人全員を入れ替え、総力戦で臨んだ。結果は3-0での勝利。ここまで出場機会が限られていた選手たちが、期待通りの活躍を見せ、3回戦進出を決めた。
一発勝負の重圧がかかる試合だっただけに、岩政監督は「ホッとしているところもある」と素直な胸の内を明かした。ただ、「何よりも今は出場した選手たちが結果を出しただけでなく、素晴らしい内容の試合を見せたことを非常に嬉しく思う」と語り、「それぞれが様々な思いを抱えながらシーズン前半戦を戦っていた選手たちが、今日のピッチに立った。当然、私も選手だったので、いろいろな思いを抱えながら日々を過ごしていることを感じながら彼らを見ている。そのなかで、厳しい目で見なければいけない立場でありながらも、どのような取り組みをしているか、心苦しい思いも持ちながらいつも見ていた。とはいえ、アントラーズの選手として求められているレベルがあり、そこに対して彼らに要求をし続けている。今日は日ごろの練習でよく取り組んでくれている成果が出たと思っている」と、選手たちの努力を称えた。
ただ、勝利の余韻に浸る時間は残されていない。すぐにリーグ戦へ戻り、中3日で湘南と対戦する。湘南はここまでスプリント回数はリーグ1位、走行距離はリーグ2位の数値を記録しており、今シーズンもアグレッシブな戦いを見せている。また、リーグ戦直近9試合で未勝利と苦しんでおり、貪欲に勝ち点を求めて、カシマスタジアムへ乗り込んでくることが予想される。
今回も非常にタフで難しい試合になるはずだ。だが、上位との勝ち点差を縮めるためには、勝ち点3を積み上げていくしかない。求められるのは勝利のみ。今節もアントラーズファミリー全員の心ひとつに戦い、ともに歓喜を分かち合おう。