PREVIEW

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 アウェイ鳥栖戦は、猛暑のなかでの厳しい試合となった。先に先制点を奪われ、同点に追いついたものの、また勝ち越し点を奪われてしまう。だが、それでも試合終了間際に優磨が起死回生のゴールを奪取。体力的にも苦しいなかで、チーム一丸で最後まで戦い抜き、勝ち点1をつかみ取った。

 勝ち点3を求めて臨んだ試合だっただけに、悔しさは拭えない。ただリードを長い時間許す、苦しい試合展開のなかでも、勝ち点1をもぎ取れたことは確実に次につながってくる。試合後に岩政監督も「鳥栖はいいチームなので、勝ち点1をよく取った。ただ、我々は上を目指しているので、勝ち点3を取りたかった。取れるチャンスもあったので、複雑な心境」と語っていた。

 鹿嶋へ戻り、リカバリーを行ったあと、2日間のオフを経て、また水曜日からトレーニングを再開した。鳥栖戦で浮き彫りになった課題を、チーム全員でいま一度再確認し、そこからアウェイ浦和戦へ向けた熾烈なチーム内競争が再び繰り広げられた。

 次の対戦相手である浦和は、開幕2連敗を喫したものの、そこから12試合で8勝3分、わずか1敗と安定した成績を残しており、ACLの優勝でさらに自信を深めていることが予想される。直近の5月31日に行われた広島戦でも、先制点を奪われる苦しい展開ながら、後半アディショナルタイムに決勝点を奪い、逆転で勝利した。相手はさらに勢いづいているはずだ。

 埼スタでのアウェイゲームは、いつも非常に厳しい戦いとなる。ただ、上を目指すためには、絶対に勝ち点3が必要だ。2試合連続で引き分けが続いているだけに、ここで勝利をつかみ、アウェイの浦和戦を乗り越えることができれば、再びチームは上昇気流に乗ることができる。

 難しい試合となることは間違いないが、アントラーズファミリー全員でともに戦い、必ず埼スタから勝ち点3を持ち帰ろう。

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