PREVIEW

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 「Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ」として開催された前節の名古屋戦。国立競技場には、56,020人もの大観衆が駆けつけた。文字通り『スペシャルマッチ』となった試合は、一種荘厳な空気にも包まれる。選手たちにとっては非常に難しい試合だったはずだが、アントラーズファミリーの力強い後押しもあり、2-0で勝利をつかみ取った。

 試合後に岩政監督も「選手たちにはかなりプレッシャーをかけて試合に臨んだ。昨季は上位4チームに全敗していたので、『ここをひとつ打ち破ることで、また新しい歴史を作る一歩になる』という話をした。そして、それを選手たちは乗り越えた」と話していたが、今後に向けて、選手たちはより一層自信を深めることができたはずだ。

  しかし、ここで立ち止まってしまえば、いつまでも目標にたどり着けない。岩政監督も今のチームへの手応えを語りつつ、長期的なアップデートを続けると語る。

「今の選手に合ったものをずっと模索していて、それがようやく一つ見つかりつつあって、そのなかで競争が始まった。これを進めていくとき、足りないものがいくつかあって、それを徐々に進めている。一気に入れると、できていたものが飛んで失敗することもある。その微妙なギリギリのところを突いて進めている。少しずつ付け加えていって、シーズン終盤には今のチームの完成を見たい。その上でタイトルを獲れば、さらに強いチームになっていく。それは僕も経験してきたこと。まずは今のチームの完成を目指して、それがタイトルにつながって、さらにいろんなことができるようになるのは、もう少し先になると思う」

 試合後すぐに選手たちも「次の試合」、「目の前の試合」が大事だと口々に話していた。激しいチーム内競争のなかで、対戦相手に勝ちながら成長していくこと。これが今季のチームに求められる大切な意識だ。

 さあ、次はカシマスタジアムへと帰還する。最高の雰囲気を我々のホームでまた作り出そう。求められるのは勝利のみ。アントラーズファミリー全員でともに戦い、必ず勝ち点3をつかみ取ろう。

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