PREVIEW

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 リーグ第8節 横浜FM戦から中2日で臨んだ水曜日のルヴァンカップC大阪戦は、スタメン8人を入れ替えて臨んだ。苦しい時間帯はあったものの、チーム全体で戦い抜き、3-1と勝利。グループステージへ向けて、アウェイで大きな勝ち点3を掴み取ることができた。

 試合後、選手たちの表情からは、重要な一戦で勝利できたことへの安堵感が伺えた。キャプテンの土居が「勝たなければいけない大事な試合で勝利できた」と話せば、カイキは「リーグ戦から選手が変わった中でも、チームとしてやりたいことができたことは非常に良かった。チームにとって非常にプラスとなる勝利だった」と語った。プレッシャーのかかる試合で、中堅・ベテランが若手を牽引し、結果を残す。それを実現できたことは、今後につながる大きな収穫だ。

 一方、個人に目を向ければ、少なからず課題が見つかった試合だった。松村は「勝てたのは良かったけど、個人的には良いパフォーマンスを見せることができなかった。反省材料しかないけど、下を向いていても仕方がないので、もっと戦っていかないといけない」と悔しさを滲ませ、小田も「もっとパフォーマンスを上げていかなければいけないなと感じた。もっとアピールしていきたかったし、足りない部分が見えた試合だった」と話した。ただ、悔しさは成長の原動力。チームにとって、決してネガティブなことではない。むしろ、勝ちながら成長のきっかけを掴めたことは、今後につながるポジティブなポイントだ。

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 そんなC大阪戦を終えて、次はカシマへ戻り、名古屋との重要なリーグ戦に臨む。ホームでの2連敗は絶対に許されないが、レネ監督は「連勝した、連敗したということは私は全く考えていない。しっかりと目の前の試合で、自分たちのやるべきことをしっかりとやる」と、冷静に話す。安定した成績を残すためには、チーム状況に左右されることなく、良い時も、悪い時も、平常心を保って戦うことが必要だ。前後の試合結果に関わらず、「試合から試合」へ、あくまで目の前の戦いに集中する。

 次の対戦相手である名古屋は、今季ここまで2勝2分3敗の暫定13位。アウェイでは、ここまで公式戦未勝利と難しい状況が続いている。しかし、そんな状況だからこそ、名古屋は高いモチベーションでカシマへ乗り込み、貪欲に勝ち点を求めて戦ってくるはずだ。熱量で相手を上回ることが、試合の重要なポイントの一つとなるだろう。

 立ち上がりから名古屋を上回るためには、背番号12の後押しが必要だ。勝利への情熱は、必ず選手たちへ伝わる。試合前から最高の雰囲気をつくり上げ、相手を圧倒しよう。カシマで目指すは勝利のみ。アントラーズファミリー全員で共闘し、ともに歓喜を分かち合おう。

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