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 水曜日のアウェイ横浜FC戦は、不甲斐ない敗戦だった。だが、落ち込んでいる時間はない。すぐに気持ちを切り替え、前を向いて戦い続けなければいけない。我々は今季から新たなフットボールスタイルに挑戦している。どんな困難が待ち受けようと、信念を貫いて乗り越えなくてはいけない。現実を受け止めながら、向上に努めるだけだ。

 指揮官はチームの成長段階について、3つのフェーズがあると考えている。まずは戦術を『理解』すること。次に『実行』すること。そして、『成功体験を積み重ね、自信を得る』ことだ。現在は「シーズン当初よりも、『理解』と『実行』はできるようになっている」と、2段階目まで成長を遂げている。あとは、成功体験を積み重ね、自信を得るだけだ。

 事実、試合を重ねるごとに、相手をハーフコートに押し込んでいる時間帯は長くなっており、狙い通りの形からチャンスも安定してつくれるようになってきた。決定機の数も、ほぼ毎試合相手よりも上回っている。指揮官の語る『理解』と『実行」を選手たちが身につけたという証左だろう。

 あとは『成功体験』を積み重ねるだけだ。具体的に言い換えれば、それはフィニッシュの精度であり、勝ち切るという部分である。時の運も大きく作用する局面のため、我慢強く挑戦を続けるしかない。失敗から学び、成長し、成功体験に繋げることが重要になる。この一連の流れによって、新たなフットボールを自分たちのものにしていく。

 選手たちも「やろうとしていることはできている。これを続けていくだけ」と、口を揃えて語る。進むべき道は間違っていない。指揮官も「ずっと笑顔でいられればベストだが、難しいシーンに直面する時期もある。そういったときこそ、チームは一体とならなければいけない。皆さんとともに、難局を乗り越えていきたい。すべては皆さんの笑顔のために、選手は努力するし、我々スタッフも全力を尽くす。どうかシーズンの最後まで声援を送り続けてほしい」と力強く語った。

 我々にはどんな困難もともに乗り越えてくれるサポーターがいる。己と仲間を信じて、挑戦を続けよう。「絶対に勝ちたい」という気持ちはみんな同じだ。心を一つに、信念を貫き、挑戦を恐れず突き進もう。その先には、アントラーズの新たなる成功の歴史が築かれる。

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