昌子 源~一対一は絶対に負けない~
2015年12月27日に掲載された記事です。
2015年12月27日(日)
(パート2)
「一対一は絶対負けない」
編:たまたまではなく、昌子選手にセンターバックの資質があったとコーチも考えていたのではないですか・
昌子:いや〜たまたまじゃないですか。その時、みんな水くみに行っていて、コーチのそばに僕しかおらんかったから(笑)。
編:その頃、身長は?
昌子:高校に入っていきなり伸びましたから。180近くありましたね。ガンバの時は一番小さかったのに。ニックネームが「ちび」でしたもん。高校入ってから宇佐美に会ったら、「誰?」って(笑)。「源、デカすぎやわ」って(笑)。
編:センターバックになってどうでしたか?
昌子:全然覚えておらんけど、何も聞いていなかったしね。とにかくFWの時と同じで、一対一だけは負けないぞってやっていました。センターバックというポジションはイヤやったけど、すぐインターハイがあったんですよ。メンバー表見たら僕、FW登録になっていて、「これ、戻してもらえるんとちゃう?」みたいに思っていたら、そのままセンターバックやったんです(笑)。
編:いつ頃から、「自分はセンターバックだ」と思うようになりました?
昌子:1年ぐらいはホンマにイヤでした。でも2年のインターハイの時、レギュラーになって、その辺りからアントラーズにも注目されるようになって、「オレはセンターバックや」と受け入れました。
編:アントラーズがきっかけですね。
昌子:ありがとうございます、ですよ(笑)。「これでFWに戻って、注目されなくなるのも…」と思ったというのもあります。せっかくセンターバックとしての自分を周りが評価してくれるのなら、自分のポジションはセンターバックなんやと。それでも攻撃は好きでしたね。だから負けている時とかは前線に上がることもありましたよ。
編:最後の高校選手権でも等々力ですごいプレーしていましたよね。強烈なFKを放って、クロスバー直撃とか。あの時は記者席もどよめきました。
昌子:絶対、入ったと思いましたけどね。あれが入っていたら、勝っていましたね。
編:守備面ではどんな選手でした?
昌子:その頃はやっぱりラインコントロールとか全く考えていなくて、とにかく一対一。一対一は絶対に負けない。相手が誰であろうと、その気持ちだけは強く持ってプレーしていました。特に相手のエースは、「オレが止めたる」って感じで。もうギラギラしていましたね、「オレは誰にも負けん!」みたいなオーラ出しまくりだったと思います(笑)。
編:良くも悪くも、米子北は昌子選手のチームでしたね。
昌子:僕が止めて、そこからの展開というチームでしたしね。僕がロングキックで攻撃の起点になるというのが、米子北のスタイル。だから僕がマークされると全ての攻撃が止まってしまいました(笑)。かなり自由にやらしてもらっていました。
編:それがプロ、アントラーズに入ってからどうなりました?
昌子:アントラーズに来た当初は、「センターバック」が嫌いになりましたね(笑)。
(パート3に続く)
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