PREVIEW

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 激しい雨となった、前節のアウェイ福岡戦は本当に悔しい結果に終わった。雨ですべりやすくなったピッチでも果敢にボール奪取を仕掛けてくる福岡に対し、試合序盤から完全に受け身となってしまった。

 前半こそ失点を免れたものの、52分にシャハブ ザヘディに痛烈なヘディング弾を決められる。相手のエースに先制弾を決められ、試合は完全に福岡のものとなった。

 その後、途中出場の選手たちがチームに失われていた活力を与え、同点を目指したが、フルタイムの結果は、0-1。粘り強い福岡に勝ち点3を献上してしまった。

 試合後、ポポヴィッチ監督はシュート数1本に終わった前半を振り返り、「今日の入り方が、我々らしくなかった。消極的な入りになってしまったし、リアクションに回ってしまった時間帯もあった」と振り返った。そして、「自分たちが良さを出せなかったのは、入り方や消極的なプレーが原因だったと感じている」とも語った。

 そしてこのことは、選手たちも感じている。中盤で奮闘した知念は、「自分たちのやりたいことができなくて、我慢くらべみたいな展開になってしまった。自分たちのやりたいことの完成度が低かった」と、完敗という事実を認めた。だが、ここで落ち込んでいるわけにはいかないことも知っている。「また次へ向かっていかなければいけない。今日の反省をしつつ、しっかりと切り替えて準備をしていく」と、知念は前を向いた。

 続く相手は、FC東京。同じく雨となった国立で、浦和に派手な逆転勝利をおさめているだけにその士気も高いことだろう。しかし、福岡でまた自分たちの足りないところを痛感した選手たちは再び、「挑戦者」の気持ちを強く持ち、FC東京と対峙する。

 明日の国立も、アントラーズファミリーが一丸となって戦おう。

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